民芸のうつわ つづき 益子編 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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こうして2年前の夏、私達夫婦は益子へ向かったのである。

いつもの旅行と違い、今回の目的はうつわの買い付け。

気分はすっかり、イタリアのピッティウォモに乗り込むバイヤー。

帰りの荷物を考慮し、着替えも最小限に抑え、各自持ったスーツケースの中はスカスカ。

そして益子駅到着。超特大の陶器の壺が私達を出迎える。

まずはタクシーで、ちょっとオシャレな宿、フォレスト イン 益子へ荷物を預けるや、すぐにメイン通りへ引き返す。

大きな店から小さな店まで、ものすごい数の陶器店に驚く。

しかもこの地域だけではない。

早くも買い物心に火が点き始めるが、ここはグッと気持ちを抑える。

2泊3日の行程なので、たっぷり時間もある。予算もあってないようなもの。

ここで焦ってはいけない。

とても歩いては回れないと判断し、とりあえずレンタサイクルを手に入れたのが運のツキ。

お店でナメられないよう、予備知識も充分。

行きたい店もあらかじめチェック済み。
もはや万全の準備で挑んだはずだったが、益子の地形と距離感がすっかり抜け落ちていたのだ。

タクシーでは気付かなかったが、この土地は坂が多く、アップダウンの連続なのだ。

しかも借りた自転車は、100%人力仕様。
等高線入りの地図を入手すべきだったが、後の祭り(いらないか)

二人は急に無口になり、全身から汗が吹き出し、髪を振り乱し、般若の形相で、いつ以来かの立ち漕ぎで前進するのであった。

しかし、その甲斐あってか、素敵なうつわの数々を手に入れることができた。

お店の人だけでなく、作家さんの話を直接聞ける体験というのは、得難いもの。

益子には、昔からこの土地にいた職人だけでなく、各地から移り住んだ若い作家さんも多いと聞く。

田舎にありがちな閉鎖的なところがなく、色んな人々を受け入れる度量のある町。ただの里山ではなく、様々なアーティストを育む土地なのだ。

それにしても、帰りの荷物のなんと重かったこと!
でも大切な戦利品です。

メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより

メンズビギ  マルイシティ横浜店7F
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