いつもの旅行と違い、今回の目的はうつわの買い付け。
気分はすっかり、イタリアのピッティウォモに乗り込むバイヤー。
帰りの荷物を考慮し、着替えも最小限に抑え、各自持ったスーツケースの中はスカスカ。
そして益子駅到着。超特大の陶器の壺が私達を出迎える。
まずはタクシーで、ちょっとオシャレな宿、フォレスト イン 益子へ荷物を預けるや、すぐにメイン通りへ引き返す。
大きな店から小さな店まで、ものすごい数の陶器店に驚く。
しかもこの地域だけではない。
早くも買い物心に火が点き始めるが、ここはグッと気持ちを抑える。
2泊3日の行程なので、たっぷり時間もある。予算もあってないようなもの。
ここで焦ってはいけない。
とても歩いては回れないと判断し、とりあえずレンタサイクルを手に入れたのが運のツキ。
お店でナメられないよう、予備知識も充分。
行きたい店もあらかじめチェック済み。
もはや万全の準備で挑んだはずだったが、益子の地形と距離感がすっかり抜け落ちていたのだ。
タクシーでは気付かなかったが、この土地は坂が多く、アップダウンの連続なのだ。
しかも借りた自転車は、100%人力仕様。
等高線入りの地図を入手すべきだったが、後の祭り(いらないか)
二人は急に無口になり、全身から汗が吹き出し、髪を振り乱し、般若の形相で、いつ以来かの立ち漕ぎで前進するのであった。
しかし、その甲斐あってか、素敵なうつわの数々を手に入れることができた。
お店の人だけでなく、作家さんの話を直接聞ける体験というのは、得難いもの。
益子には、昔からこの土地にいた職人だけでなく、各地から移り住んだ若い作家さんも多いと聞く。
田舎にありがちな閉鎖的なところがなく、色んな人々を受け入れる度量のある町。ただの里山ではなく、様々なアーティストを育む土地なのだ。
それにしても、帰りの荷物のなんと重かったこと!
でも大切な戦利品です。
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
メンズビギ マルイシティ横浜店7F
(JR横浜駅東口徒歩すぐ)
TEL 045‐442‐0137
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