民芸のうつわ | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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だいぶ前に、北関東のとある温泉に旅行したことがあります。

その宿は、薬師温泉の旅籠。奥深い山の中の広大な敷地に、日本各地から移築した古民家を点在させ、まるで日本の原風景を絵に描いたような、テーマパークのような空間でした。


現代建築のデザイナーズホテルみたいなオシャレな空間もいいけど、やっぱり日本人にはこっちですね。

数々の古美術品にも目を奪われました。


その中でも一際大きく荘厳な古民家で、本格的な囲炉裏料理や酒を堪能したのですが、その古民家は元々、栃木県の益子にあった旧 濱田庄司邸だったのです。


それまで濱田 庄司なる人物など知るよしもなかったのですが、広々とした上がり框に、濱田氏の紹介や作品が展示されており、その時初めて濱田氏とは陶芸家で人間国宝であること、民芸運動の中心人物であったことを知る。

そして釉薬の流し掛けによる大胆な作品が、印象に残ったのですが、その後はそれきりになっていたのです。


話は変わりますが、以前から我が家の会話でよく話題に上るのは、食器のことです。

食事の時のお皿やお碗だけでなく、急須、湯飲み、酒器、コップに至るまで…
でも、百貨店のコーナーへ行ってもなかなかしっくりくるものが見つからない。

決して安くもないものを、とりあえず買ってはくるものの、やっぱりこれじゃないなというのを繰り返す。

どこに行けば見つかるのだろう?
数年前のある日、メンズビギのお客様で、趣味で陶芸をしている方にその話をすると、「それだったら窯元に行くしかないね。」と言われ、次の来店の時に“益子の陶芸市“のパンフレットを持ってきて下さったのです。窯元かぁ、思いつかなかったなぁー。

春と秋の連休に開催される“益子の陶芸市“には、サービス業の私には行けないので、数ヶ月後の夏休みに行こうと決めたのです。

そして予習のつもりで陶芸やうつわの本、益子のガイドブックをみてたら、懐かしい名前がたくさん出てくるじゃないですか。

それが、その数年前に旅先で知った“益子焼 再興の租 “濱田 庄司氏だったのです。

やっぱり何かの縁があったのでしょうか。

結構必要な解説
民芸 … 1925年に柳 宗悦らにつくられた造語。

民衆の日用品の中から特に美を見出だしたものを「民衆的工芸」と名付けた。

名もなき職人の手から生み出された、日常の生活道具の中には美術品に負けない美しさがあると唱え、美は生活の中にあると語った。お土産屋にあるただの民芸品ではありません。

メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより

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