この年、栃木県から新潟県へ引っ越しました。
この頃から、夫婦喧嘩の激しさが増してきました。
口喧嘩がエスカレートして、父が継母を殴っている現場を何度も目にしました。
殴られている様子を見て僕は、”次は自分かも”という恐怖で萎縮していました。
とにかく殴られるのが嫌だった僕は、いつも両親の顔色を窺うようになっていました。
暴力や暴言が日常的だった僕の家庭環境は異常そのもので、
本当に家に帰るのが嫌だった僕は、遊ぶ友達も居ないので図書館でひたすら本を読み、
家には遠回りして帰っていました。
新潟に引っ越す少し前に、父と継母の間に子供が生まれました。
僕にとって腹違いの弟となります。
ずっと一人ぼっちで寂しかった僕は、弟ができたことを素直に喜びました。
亡くなった弟のように、『兄ちゃん・・・兄ちゃん。』
ってまた付いてきてくれるのかな、と期待をしました。
しかし、弟との接触は継母から一切許されていませんでした。
弟に近づこうもうのなら、鬼の形相で僕を睨みつけ
『他人が人の子に触らないで!』と怒鳴られます。
それでも弟のことが気になる僕はある日、こっそり近づいたことがありました。
赤ちゃんだった弟が可愛くて、抱っこをしたいと思いました。
しかし弟を抱えようとしていたその時、継母が飛んできました。
そして何も言わずに弟を抱き上げて、お風呂場に連れて行きました。
そして継母は、僕に聞こえるように大きな声で
弟に優しくこう言っていました。
『他人に触られてバイキンが沢山付いちゃったから、キレイにしようね~!』
その日を境に僕は、弟とは接触することをやめました。
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