講演会の際に沢山のご質問をいただくのですが、内容によっては他の方も知りたいことかもしれないのでこちらで共有させていただきます。虐待を受けた人についてを知りたい方の参考になれば幸いです。
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【質問】
現在社会的養護の下で生活をする子どもたちに、直接逆境体験を語られる機会はありますか?(社会事業大学の生徒 さん)
【回答】
まだそのような機会はありませんが、これからは社会的養護の下で生活をする子ども達と話す機会も創出できないかと考えています。講演会というよりは質問会のようなイメージですね。社会に出る前にこんなことをしておくと良いかも…とか、こんなことを知っとくと便利だよ~みたいな話ができればいいのかなって思っています。
【質問】
今どういう気持ちで子育てしていますか。家庭を持つことは怖くなかったですか。腹違いの弟をおいていったなどのネガティブな感情はありましたか。(社会事業大学の生徒 さん)
【回答】
子育ては楽しんでいます。本当に勉強にもなりますしね。家庭を持つことは最初は怖かったのですが、それも知識をつけていくことでそんな気持ちは消失しました。”腹違いの弟をおいていった”みたいな感情はないですね。家で私はバイキン扱いだったので弟との接触は禁じられていたんですね。だから正直思い出がなさすぎるのです。会話した記憶もほとんどない。まぁもととも8歳年下でしたし、私が児童養護施設に入る直前の中1の頃に、弟は6歳ですからね。本当は仲良くしたかったですけどね…。
【質問】
父を許せた理由について、お金の管理ができなかったというお話がありましたが、お父様は虐待に向かってしまう要因、何か追い込まれていたことがあったのでしょうか?虐待を防いでいくには虐待をする側のアプローチも考えていかないといけないと思いました。(こども家庭庁の職員 さん)
【回答】
37歳の頃に父と再会したのですが、父は虐待ではなく”しつけ”だと思っていたそうです。しつけだからこそ弟のことは本当に申し訳ないと思っていたとも言っていました。私が家に居た時の死にたい位に辛い気持ちを伝えた時は「そんなにお前を追い詰めていたのか…。」とショックを受けていました。そんな父を見て私もショックでした。「自覚…なかったんだ。」って。こうして”虐待をする親”が生み出されているのだなとも思いました。父が何か追い込まれていたことがあったのか?でいうと、父が私と弟を引き取った当時、外資系の会社で営業をしていてメチャクチャ大変だったと言っていました。子ども2人をしっかり育てなきゃいけない、そして仕事では数字を達成しなければならないプレッシャーがあって、もっと仕事をしたいのに子どもを迎えに行かなくてはならない苛立ちもあったそうです。ではあの当時に父に誰か寄り添えたのか?ということを考えると、おそらく行きつけの飲み屋の人か保育園の先生くらいだと思います。親戚付き合いもほとんどないと言っていたので。質問者さんの仰る通りで、虐待をする側のアプローチは本当に必要です。虐待をしてしまう要因は様々ですが、”親に寄り添うこと”がもっとできれば、少なくとも「ストレスやプレッシャーが要因で手をあげてしまう親」は減らせる可能性があると思います。
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