虐待を受けて育った人のブログ

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僕は父と継母から虐待を10年以上受け続けて育ちました。児童相談所や児童養護施設を経て、高校は働きながらなんとか卒業。社会に出たものの周りに溶け込めずに失敗を沢山してきました。そんな僕の過去と現在について書いています。

講演会の際に沢山のご質問をいただくのですが、内容によっては他の方も知りたいことかもしれないのでこちらで共有させていただきます。虐待を受けた人についてを知りたい方の参考になれば幸いです。


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【質問】
虐待を受けたことによる現在への影響は何かありますか?(子育てや人間関係など)

【回答】
子育てで言うと「親戚が少なくてごめんね…」とか「普通のじいじとばあばじゃなくてごめんね…」ってこども達に負い目を感じます。影響とは少し違うかもしれませんが。人間関係ですと、かつては「普通の家庭で育っていない自分は欠陥人間だ…」という思いから来る劣等感がずっと付きまとっていて、自分がとても大嫌いでした。今はその影響はほとんどありませんが。


【質問】
虐待体験についてのお話をしていただき、ありがとうございました。最初の自己紹介の時に子どもがいるというお話がありました。子どもと関わるときに意識している事、大切にしている事はありますか。

【回答】
意識していることは”こどもの視点で考えてみること”と”知識のアップデート”ですね。”こどもの視点で考えてみること”というのは、こどもと接する時に「それはこどもの時にして欲しかったことか?言って欲しかったことか?」ということを考えることです。”知識のアップデート”というのは、自分の常識を疑い新しい知識を入れ続けることです。子育ての本や声掛けの本などは好んで読んでます。


【質問】
橋本さんの2人のお子さんに対しては自身の虐待の体験を伝えたりはしていたりしますか?またお子さんに対しての接し方で心掛けていることなどありますか。

【回答】
生い立ちや弟の事、現在の活動についてなど全て伝えています。一番感じ取って欲しいのは「自分の身の回りの”当たり前”を当たり前と思わずに、感謝する気持ちを持ってほしい」ということです。ご飯があること…お誕生日を祝ってもらえること…お父さんやお母さんや兄弟がいること…それらが当たり前じゃない人も沢山いるんだよって。接し方に関しては1つ前の質問をご参照ください。
 

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講演会の際にいただいたご質問で、時間の関係でお答えすることができなかった質問はこちらで回答させていただきます。内容によっては他の方も知りたいと思うので、是非ご参考ください。


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【質問】
ご結婚されようと思ったきっかけは何でしょうか?この人となら、一緒に温かいご家庭を築けそうだと思われたからでしょうか?
 
【回答】
私は最初は結婚なんて全く考えていませんでした。なんせ育った環境が最悪なので、結婚したところで相手を幸せにできる訳がないと思っていたからです。でも気持ちというのは変化するもの。きっかけは「周りが結婚し始めて、なんとなく意識しだしたこと」です。この人となら…って気持ちも多少なりともありましたが、実際の結婚生活は色々とあって…これは予測不能でした。結婚してみて分かることや気が付くことって沢山あるんだなぁ…って。今となっては結婚して良かったと心から思っています。私を受け入れてくれた妻や妻のご両親にただただ感謝ですね。


【質問】
受けてきた虐待を「自分は将来やらない」と決めていてもしてしまう人たちもよくいると思います。橋本さんは家庭を持った時に「私自身も同じことをしてしまうのではないか」といった不安はありませんでしたか?

【回答】
もちろんありました。講演会でもお話していますが、私の場合は「虐待をしてしまうかもしれない」から「自分が親にして欲しかったこと」についてを考えて、それを紙に書き出して実践。更に”怒らない子育て”や夫婦関係や声掛けなどのコミュニケーションに関する本を読んでそれも実践していくことで虐待の連鎖は止めることができたと思っています。なぜできたのか?について考えてみたのですが、おそらく「私自身も同じことをしてしまうのではないか」と感じることができたからなのかなと思います。


【質問】
自分の子どもの子育てをする中で自分の幼少期とリンクしてつらい気持ちややるせない気持ちになったことはありましたか?

【回答】
ありますね。例えば子どもが甘えたことを言っていると「俺が子どもの時なんて…」って無意識に考えてしまう自分がいます。言葉には出しませんけどね。あと、私の家庭は2人子どもがいるのですが、兄妹で仲睦まじい様子をみると「もし弟が生きていたら今頃お互いの家族同士で酒でも飲めたのかな…」って思うと切ない気持ちになります。”一人っ子”というのがは年を重ねてくると寂しくなってきますね。ましてや、最初から兄弟がいない訳ではなく、もともと居た兄弟がいなくなるというのは辛いものです。あ、でも深刻に悩んでいるとかではないです。考えても仕方がないことですからね…。
 

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【質問】
腹違いの弟について、昔と今、どのように思ってましたか?

【回答】
弟が産まれる前から1歳になるまでは、期待しかなかったです。とにかく寂しかったあの頃、また隆のような弟ができることがはなによりも嬉しかったからです。

1歳以降はそれが怒りや妬みに変わっていきました。私は弟との接触を禁じられ、バイキン扱いをされる一方で父にも継母にも溺愛されている様子を見ているのはたまらなく辛く、そしてそれが怒りや妬みに変わっていきました。”アイツばっかり…”って。

今は弟のことはなんとも思っていません。私が施設に入ってからきっと大変だったんだろうなって思います。弟への直接的な虐待があったかどうかは不明ですが、壮絶な夫婦喧嘩は間違いなくあったと思うので…。それを見せられる子供は相当きついです。

弟とは連絡取ってみようかなとたまに思うのですが、今更連絡したところで相手を困らせちゃうかな…って思い留まっています。


【質問】
子どもと関わるときに意識している事、大切にしている事はありますか。

【回答】
意識していることは「自分が子供の時にして欲しかったことか?」という問いかけで、その想いを根っこに置いて、大切にしていることは「おはよう」とか「いってらっしゃい」「おかえり」などの挨拶を心を込めてすることです。

色々と「理想の父親像」はあるのですが、そこは人間。なかなか思い通りにはできないですね。だから挨拶だけでもしっかりと!って思っています。

シンプルですが、「子供の目線で考えてみる」ということは大切にしています。


【質問】
虐待を受けたことによる現在への影響は何かありますか?(子育てや人間関係など)

【回答】
現在はほとんどないです。”自分の心の声に耳を傾けてセルフケアをする”ということができるようになってきたからだと思います。以前は人間関係で影響がありました。「普通じゃない家庭で育った自分は、なにもできない無能である」という思い込みが根底にあるので、すべてにおいて自信がありませんでした。勝てるわけがない、できる訳がない、そんな自分を好きになれる訳がない、といった心情なので本当に何も上手くいきませんでした。そしてそんな自分が益々嫌いになるといった負のループです。

「ダメな自分を認めてくれる人」をあの頃はずっと求めていたと思います。
 

 

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大好きな言葉です。

というのもこの言葉、不安いっぱいで落ち込んでいた時に

娘がかけてくれた言葉なんです。

当時、この言葉にすごく救われたし

この言葉がリスタートのきっかけの一つにもなりました。

 

やりたいことが特になく、仕事に対しても無気力で、怒られたらすぐに逃げ出す。

そんな20代を過ごしていた僕も、色々な失敗をして経験を積み重ねて40代になって

ようやく大きな仕事を任されることになりました。

 

それは、事業所をゼロから立ち上げて早期に黒字にすること。

事業所を大きくできるのか?赤字を膨らませて事業所を潰すのか?それは自分次第。

やるべきことはしっかりとやり、学ぶべきことはどんどん学ぶ。

事業所の立ち上げに向けての準備は万端…でも漠然とした不安がなかなか消えませんでした。

そしてそれは、事業所の立ち上げ後に表面化してくることになります。

 

仕事は計画通りにいかない…想定外の事も起きる。

思うようにいかないことの連続でした。

詰めが甘かった点もあったと思いますが、当然と言えば当然ですよね。

初めての経験なんだから。

そんな訳で、立ち上げから1週間、2週間と経つにつれて

”ネガディブな自分”が「プレッシャーと不安感」を前面に押し出してきます。

徐々に会社に行く足取りも重くなってきました。

 

そして1ヶ月位経ったある日、重い足取りで家を出発しようとした僕を

娘が玄関まで出てきて言ってくれた言葉が

「昨日できなかったことが、今日はできるといいね!パパ…いってらっしゃい!」

家で仕事の話はしていなかったし、暗い自分を見せないように気を付けてはいたのですが、

全てを悟ったかのような一言に感じました。

 

そっか…確かにそうだよな…。

少しづつでも良いじゃないか。

昨日できなかったことが1つでもできればいいじゃないか。

そんな自分を素直に認めてあげないとだよなぁ。

よし!計画と振り返りをもう一度しっかりとしてみよう。

そんな前向きな気持ちになり、それが転機となり思うような結果が出るようになっていきました。

そして事業所も、計画よりも早く黒字化させることができました。

大切な人から言ってもらう言葉の力って絶大だなって思いました。

 

「昨日できなかったことが、今日はできるといいね」

 

この言葉は、今でもとても大切にしている言葉です。

 

 

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「虐待を受けて育った経験」があって、「子育てをする親」でもある。
両方の視点を知っている私ができる親支援はないだろうか?と考え、
まずは子育てについてを体系的に学んでみようと思って取得した資格です。



実は講演会で、子育てをしている親御さんからの相談や質問を受けることがちょくちょくありました。

私はアドバイスをできるような立場ではありませんが、

せめて予備知識として役立てることができれば…ということもまた理由です。

また、ワークショップも子育てに関わる人向けにやっていく計画ですので、
やっぱりそれにも予備知識もあった方が良いですよね。

→ワークショップを始めます

この子育てアドバイザー資格は、学んでいてとても面白い講座でした。
そして奥がとてもとても深い内容でした。
「子育てについて」は、今後も継続的に学ぼうと思っている分野です。

 

 

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