「幸せを呼ぶユニコーンの見つけ方」(サンマーク出版)を読んで
ユニコーンとは一角獣のことで伝説の動物、天使と同じようなスピリット存在です。
この本ではユニコーンを呼んで幸せになる方法が書かれています。著者はジュールズ・テイラーさんというイギリスの作家。
作家なのでこの本も架空の話かと思うでしょうが、著者は幼い頃から魅せられ調査研究してきたそうです。
全編を通して、まるでおとぎ話のような雰囲気ですが、読んでいると不思議な感覚になりました。それは催眠誘導される感覚です。
催眠誘導を受けたことのある人はご存知だと思いますが、穏やかな風が吹いてくる草原や、ほっこりする森に居るなど、催眠では心地良い処に誘導されることが多いです。
本書を読んでいるとそうした心地良さが随所にあります。そして読んでいるだけで誘導され、あたかもユニコーンが目の前に出てくるような感覚になります。
当初は出てきたユニコーンが自分のイルージョン(幻影)に感じるかもしれません。
しかし、私のセッションではこんな話もあります。
それは、大切な人を亡くして悲嘆に暮れている人に、故人を呼び出して尋ねることです。側から見ていたら催眠誘導かと思えますが、ご本人は微睡んでおらず、意識ははっきりしています。出てきた故人はリアリティを持って質問にも答えてくれます。私もその状況を感知できるし、故人が何と答えているかも分かります。
こうした事を考えると、出てきたユニコーンも全くのイリュージョンとも思えないのです。もしイリュージョンとしてもあなたの悩みなどを尋ねてみてください。何らかの答えを貰えると思います。それはあなたが気づかなかった内容かもしれません。
本書を読むことでユニコーンが出てきて自分の悩みを聴いてくれるのを想像してみてください。そうした意味からも本書はユニコーンを通して自分を見つめ直す機会になるでしょう。
本当に内容を催眠誘導にしたい人は、気に入った章を音読して録音したり、友人に音読して貰って聴いてみるのもお勧めです。心地良い誘導に癒されることと思います。
また、本書のイラストはヨーロッパ調のメルヘンチックな雰囲気が漂う、たけいみきさんの作品です。「不思議の国のアリス」を思い出すようなイラストはあなたをメルヘンの世界に誘ってくれるでしょう。
私もこのイラストに惹かれて本書に興味を持ちました。
イラストを見ているだけでも、メルヘンの世界に居るような郷愁を感じます。