箸専門店 箸久 スタッフブログ -3ページ目

ぐんまのやぼう

今、iphoneアプリで「ぐんまのやぼう」

というアプリが注目されているそうです


ねぎやこんにゃくなどの資源(G)を収穫して

各都道府県を「買収」し、群馬県にしていく という

なんとも「新しい発想」のゲームらしいです


きっかけは群馬県に住むプログラマーの作者が

TVを見ていて「群馬県の知名度が全国47位」というのを知り

群馬県の知名度向上を目的に作ったそうです


確かに、群馬県って知られていません

伊香保温泉やや水上温泉など観光地も沢山ありますが


電話などでお問い合わせを頂くときに

「お店はどちらにあるんですか?」と聞かれ

「群馬県の前橋です」というと


電話口の向こうのお客様の声が「は、はぁ・・」といった後にしばらく途切れます


関東にあるという以前に

・・・日本地図の上でもどのへんかわかってもらえてない感じです(^_^;)


日経リサーチが公表した2010年の「地域ブランド戦略サーベイ」でも

47位。。つまり最下位です(T_T)


原因はいっぱいあると思いますが

個人的には、東京に1時間くらいでいけるので

あまり群馬の良さを知ろうとしたり、アピールしたりできていないような気がします


政治の世界でよく中央集権と言われますが

お店で取り扱っている商品も、都会で売れているものが中心になっている気がします


それはそれで私も一消費者として便利になって恩恵を受けていますが


昔ながらのお店が減ってきてモールになったり

県都の中心街に活気がなくなっているのを目の当たりにすると

少し寂しい気持ちになったりもします


「群馬の特産品を全面に」というのは難しいと思いますが

もっと「群馬」を意識していきたいなと思います


発想や経緯は別として「ぐんまのやぼう」の作者さんは

ある意味、群馬県の知名度向上にとても貢献しているように思います


「観光特使」にも任命されたみたいです


「箸久といえば群馬県」と思ってもらうには

途方も無い時間がかかると思いますが


せめて、お電話での問い合わせの時に

「群馬県です」といった時にお客様に

「間」を持たれないように頑張りたいと思います


手前味噌になりますが、

楓や桑・オノオレなど、群馬県産材を使った

当店のお箸は群馬県の

「優良県産品」に認定されていますので

贈りものやおみやげに是非、、、








生きる力

当店のサービスの一つに
「一度購入していていただいたお箸を永くお使いいただきたい」
という思いから始めた「拭き漆の塗り直し」 がございます


店頭で承る場合が多いのですが、インターネットや
お電話で承り、ご郵送頂く場合もございます


今回はその中で、心に残ったエピソードを紹介させて頂きます


傘寿を超えられた、
気品あふれる丁寧な言葉遣いをされる女性の方から、
「塗り直しをお願いします」というお電話をいただきました


お話をお伺いしていると
そのお箸は、お孫さまがご結婚式の時に、


引き出物として「夫婦箸」でいただいた

大切なお箸なのだだそうです


「その時は主人の分と一緒に頂いたのですが
主人が亡くなりまして、今回は私の分の塗り直しをお願いします」


ひとことひとこと、ゆっくりと語りかけるようなお話ぶりは
電話越しの私でも、その女性が

長い夫婦生活の中でお互いを思いやり、歩んできた
素晴らしいご夫婦だったのだろうな」と

容易に想像できるほど「やさしく、あたたかい」声でした


お箸をご郵送頂く手順などをひととおり、ご説明し
お電話を失礼させて頂き、後日、お箸が送られてきました


一枚の短いお手紙と一緒に・・


そのお手紙に書いてあった言葉を見て、
お箸やさんをやっていてよかったなと微笑ましく思いました


「「思いの詰まった大切なお箸を塗り直していただけるので
私も、これからまた、もうひと頑張りできるような気がします
本当に有難うございます。お箸の仕上がりを楽しみにしています」」


お箸には「魂が宿る」と昔から言います

捉え方によっては少し、「恐れ多い」ような気持ちになり
「どうしよう」と思ったりすることもありますが


私の捉え方が浅かったんだなと思います


お箸は、一日三回、食事のたびに手にします
そして食事の際に、繰り広げられる会話やその時の自分を
一番近くで「見守ってくれて」います


お箸は自発的に何も語りませんが、
少し大げさですが、使っている人の
「人生の縮図」的な思いも積み重なっていくのだと思います


お箸一膳でも、お客様にほんの少しでも
「生きる力」を強くしていただける「きっかけ」になって

そのことに自分が少しでも関われることに幸せを感じます


製作からお客様のお手元に届くまで
今まで以上に「心を尽くして」
頑張って行きたいと強く思いました


「お箸って深い」


礼を尽くして心を残す

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます

昨年は東日本大震災をはじめ、いろいろと大変な

考えさせられる年でした


大震災を機に、人と人との心のつながり、「絆」の大切さ

人を思いやる心の力強さを感じた年でした


毎年恒例の私の今年の目標ですが

今年は「余情残心」でいこうと思います


武道で「残心」という言葉があります

技を決めた後でも相手が反撃してくる場合もあるので

油断しないでいるという意味ですが、


それだけではなんだか冷たい響きに感じます。

要は「余韻を残す」ということのようで心のゆとりや

相手への思いやりという意味合いです


私の目指す「余情残心」は茶道での言葉で

お客様をもてなし、お見送りをした後

自分がお客さまに対して失礼がなかったか

自らの振る舞いを省みたり、


またお客様との心のふれあいや想いを

めぐらし、出会いの大切さしいては

「一期一会」にもつながるということです


私は日々、いろいろなお客様とお会いすることがある

恵まれた環境なので、

そのひとつひとつを大切に「心を残して」


またお会いすることができたときには

前よりももっと心を尽くせるように

今年一年も頑張って行きたいと思います


お箸は”二本で一膳”となり、すべての機能を

発揮できます。


人もまた、一人では生きて行けない生き物で

周りの数多くの人たちに支えられ

時には支える役目もしながら生きていくのだと思います


仕事でもプライベートでも

思いを伝える「箸(橋渡し)」ができるように

頑張って行きたいと思います


まとまらなくて恐縮ですが

今年一年もどうぞよろしくお願いいたします



「ありがとう」を伝えるきっかけを作っていますか?

先日、店頭とネットのご注文で
偶然にも同じような内容の名入れを承り

それがとても感慨深かったので少しご紹介したいと思います


どちらのお客様も結婚をされている男性の方で
ひとりの方は名入れに本のお箸に別々


「結婚10年ありがとう」、「これからもよろしくね」


もうおひと方は木婚式を迎えられる方で

ご自分と奥様用に注文され


ご自分用には「五周年」、「お名前」


奥様用のおはしには「感謝、「お名前」


と名入れをされました


結婚をして時を重ねると、お互いを大切にする気持ちに

変わりは無くても、言葉に出さなくても

「きっと相手ならわかってくれる」という気持ちが強くなり


お互いの気持ちを「言葉で伝える」事が少なくなるように思います


いい言い方をすれば「以心伝心」ということで

理想のよい夫婦になってきているといえるのかもしれませんが


お互いのちょっとした感情の行き違いや認識違いが発生していても

気づかずに、「気持ちが通じている」と過信して


どちらが悪いわけでもないけれど少しずつ、気持ちに

隙間が出来て「不安」になってきてしまうような気がします


過去の記事 で「男は黙って背中でものを言う」という昔からの

日本男児像を紹介しましたが、


近くにいても言葉でなくメールなどで自分の気持ちを伝えたり

相手の気持ちを確かめる現代では、、

夫婦間においても「言葉のキャッチボール」

なかなか出来ないような気がします


幸せの感じ方は色々あると思いますが、

そのひとつとして「安心を得る」ということがあると思います


夫婦間のような近い関係で「安心を得る」ことは

「直接言葉で感謝の気持ちを伝えること」だと思います


普段当たり前のように思っていることでも

言葉に出して伝えることで、相手は安心を得ることが出来ます


今の自分が相手の存在によって支えられ頑張れる

その感謝の気持ちを素直に言葉で「ありがとう」と伝える


こんな小さなことが小さな幸せとなって

その積み重ねが大きな幸せにつながると・・思います


「照れくさいから」とか、「何も言葉にしなくても・・・」

思ってる方も多いかもしれませんが


その効果は絶大です。・・たぶん


いつかみた本の中に書いてあったデータでは

一日の中で会話する時間が多い夫婦は離婚率も少ないそうです


とはいえ今まで、言えていなかった「ありがとう」を

伝えるにはほんの少しの勇気と小さな「きっかけ」が必要です


名入れを注文されたお客様はきっと普段から

「ありがとう」をちゃんと相手に伝えられている方なのだと思いますが


私自身が日常的に出来ていないせいもあり

とても心に響きました


対人関係において距離が短くなればなるほど

意外と素直に言葉で感謝を伝えられないことに気づきます


親に対してもまた同じで、

生んでくれここまで育ててくれた感謝をいつも

心に思ってはいるものの

いざ「ありがとう」と伝えようとすると


私だけかもしれませんが

・・なんだか照れくさくて

尻込みしてしまう自分がいます


でも今日からは名入れを注文されたお客様のように

自分を近くで支えてくれている人へ

素直に「ありがとう」を伝えてみようと思います。


こんな不器用な悪い見本の私は置いといて


このブログを読んでいただいている方は

「ありがとう」を伝えるきっかけを

ちゃんと作っていますか?



笑顔のおすそ分け

新年あけましておめでとうございます
今年もお店共々このブログをよろしくお願いいたします<(_ _)>


去年は「和敬清寂」を目標に

一年を過ごしてきて

まぁ完全とはいえませんが、
それなりに実行できたいい年でした


さて、今年の私の目標ですが

仕事もプライベートでも共通で
「一意専心」と「一笑一若」でいこうと思います


「一意専心」は若乃花が大関に昇進したときの
口上で述べて有名になりました


意味は「わき目を振らず、ひとつの目標に向かって
一生懸命になる」という意味です


これは仕事なら自分の目標に向かって
業績向上のために一生懸命になるという姿勢


プライベートでも「自分を含めた家族の幸せのために
夢中になる」ということで


今の自分の目標としては一番合っている気がします


お箸やさんは

「お客様」がいてくださって初めて成り立つ」

わけで、そのお客様に対して真剣に接すると言うことは
当然のことですが、


今年はそれに加えて今まで以上に
常に「感謝する気持ち」を持って
お客様と接していきたいと思います


「一笑一若」は中国のことわざで、
一度笑うたびに一歳若返るという意味です


笑顔でいることは簡単なようで実はとても難しいです
・・・・私には。


それでも笑顔でいると不思議と心持もそして健康面も
良くなってくる気がします。


笑顔で健康面が良くなると言うのは

ホルモンの分泌によるもので
実証されているようです


確かに体調の悪いときには

笑顔にはなかなかなれません


別に若返りたいと言う願望はありませんが

接客業をしているので、

なるべく心からの笑顔を
いつでも自然に出せるように心がけています


笑顔でいると、私だけかもしれませんが
物事もうまくいくように思います


接客業なので「笑顔」は当然のように思われますが
心が澄んでいないとなかなか心からの笑顔は
出すことが難しいものです
(私だけかもしれませんが・・・^_^;)


逆の意味で「一怒一老」という言葉もあります
一回怒るたびに一歳ずつ老けてゆくという意味で
短気な私としては耳が痛い限りです^_^;


「一意専心」と「一笑一若」
難しい目標ですが、頑張っていきたいと思います


幸いなことに、お箸やさんをやっていると
自分に笑顔の要素が乏しい時でも


自分なりに懸命に
お客様に良い商品をおススメして
その商品をお客様が気に入っていただけると

とても喜んでいただけた時には


お客様から「笑顔のおすそわけ」をいただくことができます

今年も「笑顔のおすそわけ」をお客様からいただき
そして自分からも「おすそわけ」できるように
頑張ります。