毎日、あたり前に登校してくる生徒たちも、やがて卒業を機にめっきり合う機会は減ります。
減るというより、なくなってしまい、卒業後は一度も顔を見ない教え子も多いのです。
しかし、教え子たちの中には、少ないけれど、縁が続いている人たちもおりまして、今日はお招きに預かって、ランチを共にしてきました。
すっかり社会人に育って、今やちりぢりになっている教え子たちですが、お盆ということで帰省しており、昼食会を設けることになったようで、そこにお邪魔する形でした。
会場となったのは、岡部にある「蔵cafe & dining coconomi(ココノミ)」という、古民家を改築して作られたお店でした。
行くとき、カーナビが、「着いたよ~」、と、教えてくれた場所に「蔵 cafe…」という看板がないので迷ってしまい、教え子に電話をかけて教えてもらいました。大旅籠柏屋という岡部宿跡の敷地にあるので、初めて行く人は、「大旅籠柏屋」を目指しましょう。
目的のお店は、名前の通り、旅籠屋さんの蔵であったであろう建屋をリフォームしたものです。なかなかおしゃれに仕上げられていて、落ち着いた雰囲気が私好みでグッドでした。
煮込みハンバーグを注文し、待っている間、久々に会った懐かしい面々で近況の話をしました。
メンバーは女子テニス部の顧問だった時の生徒で、在学中は、来る日も来る日も、一緒にテニスコートで練習をした間柄で、お互いに気心は知れています。すぐにむかしと同じように明るく元気によくしゃべるようになり、私は言葉少なに見守っている感じになりました。
思い出すなあ。彼女たちが延々と会話を弾ませて練習している様子を、コートの片隅でぼ~っと座って眺めていました。まるでおじいさんが孫たちが遊ぶのを見守っている感じ。嫌いじゃなかった…。
と、テニスコートでベンチに座っている錯覚を起こしていたところに、店員さんがランチを運んできて、現実に戻りました。
お料理には選りすぐりの地元食材が使われ、素材の新鮮さと品質が売りになっています。ちょっとずつ、手の込んだお料理がお皿いっぱいに盛られているので、まるでコース料理のようでした。
デザートにはアイスとチーズケーキを頂きましたが、どれも上品な味でおいしく、また、機会があったらリピートしたいな、と、思いました。お薦めのお店です。
ゆっくりと時間をかけてランチを済ませ、たくさん話をしたけど、まだ名残惜しいので、みんなでボーリング場に行きました。
ボーリングなんて久しぶりで、球がまっすぐ投げられず、苦労しました。1ゲームだけだったのに疲労も感じ、もはや剣道で必要とされる筋肉以外は衰えてしまったことを痛感しました。
おそらくは、人生最悪のロースコアをたたき出してしまいましたが、教え子と一緒に過ごす時間は幸せなものでした。
お開きの場面では、みんなで並んで、手を振って見送ってくれました。
ありがとう。おかげで、ひと時だけでも仕事から心が離れました。彼女たちにとっても、そんなひと時になってくれていたらと思いました。
お互いに忙しい日々を過ごしているはずだから、また機会を作れるか分かりませんが、できたらまた集まりましょう。次は、ぜひテニスコートで。
その時は、先生、球出ししますね。ヨタヨタしながらでもいいから、ボールを追っかけてください。