腕時計遍歴109 キングセイコー「KSK」復刻 SDKA001 購入 | はし3の独り言

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 SBGV011のコンプリートサービスをお願いした翌日、私は、再びタカラ堂に足を運んでいました。

 

 それは、SBGV011に付属していた金属ブレスレットを届けるためでした。せっかくコンプリートサービスに出すので、一緒に受けさせないともったいないと思ったのです。

 

 それともう一つ、もう一度、復刻キングセイコーSDKA001を見たいと思っていました。そう。場合によっては買ってしまおうとも。

 

 タカラ堂のスタッフの方にSBGV011の金属ブレスレットを手渡しながら、私はもう一度、復刻キングセイコーを見せてくれるように言いました。

 

 

 なんだろう、この惹かれる感じ。目当ての復刻キングセイコーは全身がビニールに覆われていて、よく見えません。こんなの今までにない展開でした。買うまで直に見ることができないのです。

 

 にくい演出をしやがって…、ち、ちく…。

 

 よく見たい、きっと美しい、という気持ちが募っていました。

 

 キングセイコーを所有しているわけでもないのに、いきなり復刻に手を出すのもいかがなものかと思いながらも、セイコーの演出がツボにはまったのか、何故か、心の身動きが取れません。

 

 私は観念し、復刻キングセイコーを予約をしてしまっていたのです。

 

 そして、発売解禁の日から遅れること二日、1月24日の夕方のこと、私はタカラ堂に復刻キングセイコーSDKA001を受け取りに行きました。

 

 

 

 ビニールをはがして素顔を見た時の感慨はひとしおでした。

 

 

 

 思った通り、美しい。

 

 

 

 この辺の造形は、キングセイコーが好きな人にとってはたまんないんだろうな。

 

 

 

 この徹底した文字盤と針の仕上げ方は、グランドセイコーに通じるものがあります。セイコーはいつもながら、光の使い方が上手です。

 

 

 

 落ち着いたたたずまいを演出するアリゲーターの革ベルトは柔らかく、とても使い心地が良いです。

 

 

 

 裏ブタの、盾のマークのメダリオンも素敵です。

 

 

 付属の豪華な箱の上に復刻キングセイコーを乗せて記念撮影しました。とっても贅沢な気持ちになりました。

 

 ふと、時計を眺めていて、「この顔、なんだか懐かしい。」、と、思いました。

 

 昔のセイコーのデザインだけあって、かつて所有していたグランドセイコーと表情が似ているのです。

 

 その時計は16年間愛用し、苦楽を共にしましたが、5年前に売ってしまって思い出の中にしまわれています。

 

 復刻キングセイコーはその時計を彷彿させる姿をしているので、なんだかかつての相棒が、装いも新たに蘇り、帰ってきてくれたような気分になりました。

 

 観賞用に愛蔵するのではなく、適度に使用することに決めました。