腕時計遍歴104 4代目のすごいコレクション その2 | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

 先週、村松時計店で、チューダーGMTにカシスの革ベルトを着けてもらいました。

 

 そのとき、ふとDバックル使用にしたくなったので、店の4代目に意見を求めたところ、サテン仕上げのDバックルをカシスが作っているというので注文し、昨日、受け取りに行ってきました。

 

 

 

 だから、この記事は、チューダーGMTにDバックル使用の革ベルトを取り付けて喜んでいる記事になるはずだったんですが、またしても4代目のコレクションに圧倒されることになり、それどころではなくなったため、再びヴィンテージロレックスの記事になります。

 

 当日、私は気合を入れて、シードゥエラー・ディープシー(マークⅠ)を身に着けて村松時計店に入店しました。4代目は、届いたカシスのDバックルを店の奥から出してくるが早いか、私の手首にはめてある時計がチューダーGMTではないことに気づきました。

 

 「シードじゃないですか。久しぶりに見ました。」、と、すぐに分かってくれる人がいるのは、うれしいことです。

 

 しばらくシードゥエラーの話題で盛り上がりましたが、私が先週見せてもらった4代目のヴィンテージロレックスを記事にしたことを伝えると、

 

 「あれからまたやっちゃったんですよね。」、と、言って、1960年製の1603を出してきました。

 

 

 写真左が、その1603なのですが、ベゼルに見たことのない加工が施されています。なんでも、スリーテッドベゼルという、わずかな期間しか作られなかったとても珍しいものなのだそうです。

 

 

 今は亡きエンジンターンドベゼルが世に出る前のものなんでしょうか。ちょっと似てます。

 

 1960年から2年しか作られなかった幻のベゼルです。示準化石みたいなものでしょうか。4代目に教えて貰わなかったら一生知らなかったことでしょう。

 

 文字盤はエイジングによってパティナダイヤルになっています。パティナ(patina)というのは、錆びや退色などの経年変化による味わいのことで、この個体は錆びの斑点が生じています。まだスパイダーやトロピカルのように有名ではありませんが、次に珍重されるのはこれ?、みたいな噂もあるようです。見かけたら買っておくべきなのか?

 

 

 

  続いて、2代目エアキング6552。エイジングによる文字盤の色合いが素敵です。文字の書体の古さが、また、シブい。エアキングは今も昔もシンプルなデザインだったことがわかります。よくみると秒針は青焼き、時針はアルファ針です。今では見られないパーツの形は時代の変遷を感じさせます。

 

  

 

 4代目は、まだ続けます。

 

 

 

  オイスターデイト6294のアイボリー・ギョウシェダイヤル。これはすごかった。

 

 

 反射を防ぐ意味でギョーシェが施された文字盤に、エンボスインデックスが浮かんでいます。これに赤青カレンダーにドルフィン針という組み合わせは、きっとロレックスマニアのツボを押してやまぬのでありましょう。

 

 

 世には、「長い年月」だけがなせる仕事があるのです。それに耐えられた物だけに与えられる美しさも。

 

 

 ロレックスの強さは、エイジングに耐える品質の高さにあるのでしょうね。本当にしっかり作られたものでないと、きっとこうはならない。

 

 

 

 私のチューダーGMTも、そんな時計だったらいいなと思いました。

 

 

 私自身も、そんな年の取り方をしたいとも。

 

 でも品質がよくないから難しいかな。