腕時計遍歴73 祝チューダーに自社開発ムーブメント -ヘリテージ ブラックベイ 使用感- | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

↑TUDOR Black Bay 79230B

 

 ヘリテージ・ブラックベイ79230Bには、Cal.MT5602という、チューダーの自社開発ムーブメントが搭載されています。MTとはManufacture Tudorの略だそうで、これまでロレックスのパーツをふんだんに使いながらも、ずっとキャリバーに安いETAを使ってきたチュードル(チューダー)にとっては、かなり記念すべきものなのです。

 

 私もこのムーブメントじゃなかったら、この時計を買わなかったかもしれません。購入の決め手になったのは竜頭の巻き心地の良さでしたから。

 

 お店でぜんまいを巻かせてもらうと、「まろやか」というか、「クリーミー」、というか、とにかく「ジージー」言わなくて、ETAとは全然違いました。ロレックスとも違っていて、「確かにこれはチューダー渾身の自社ムーブなんだ!」、と、思わせてくれました。

 

 ローターでぜんまいが巻き上がるときも、無音に近いロレックス程ではありませんが、静かで、私の好みです。シャーシャー、カラカラするより、ずっといい。

 

 精度の良さに至っては感動的ですらありまして、買ってから10日間、±0秒です。まさに、「クォーツ並み」、「時刻合わせいらず」、という形容がピッタリなのです。出荷の前に、本当にきっちり調整されいるのでしょうね。

 

 

 各パーツも素敵です。スチールブレスレットのコマの側面にはリベットがあり、厚みのあるケースによく似合います。チューダーローズがあしらわれた大型のリューズも面白いと思います。

 

 

 

 もちろん作りも良く、つなぎ目もきっちり、スキなしです。

 

 

 

 ベゼルはセラミック製ではなくアルマイトですね。でもまあ、これはこれでヘリテージの名のつくこの時計に合っていると思います。

 

 

 インデックスの夜光も、薄暗いところから確認でき、明るいです。最近は古い中古の時計ばかり買っていたためか、新鮮に感じます。

 

 そして、昔は、いかがなものかと思っていた「イカ針」。人の気持ちは変われば変わるもので、今ではすっかり気に入っています。

 

 

 

 文字盤には、前モデルの79220には無かった、CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED の文字が晴れて書き込まれるようになりました。

 

 これは自社開発ムーブメントがスイス公式クロノメーター検査協会から認められた証です。79220まではずっと、「SELF-WINDING(自動巻きだ)」という、悲哀を感じさせる表記でしたから、これは記念すべきことです。やったね、チュードル、本当におめでとう。

 

 

 

 パワーリザーブも70時間と、79220の38時間から大幅に伸び、文句のつけようのない性能を誇ります。

 

 180gオーバーという重量がありながら、着け心地も良いです。ブレスレットのコマの形状が良いのでしょう。この辺はロレックス譲りでしょうか。

 

 総合的に見て、お薦めできる良い時計だと思います。とくに、ムーブメントは素晴らしいと思いました。