アオザリを育てるのに成功した | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

 正常なアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)の体色は赤か褐色であるが、エサの偏りや日当たりなどの飼育環境によっては色が抜け、青や白に育つらしい。

 

 ウーパールーパーのエサのつもりで捕ってきたアメリカザリガニは、今では学校の生物室で人気者になっている。

 

 脱皮を繰り返すたびに徐々に青みを増してきてからは、株が上がり、水槽の周りにギャラリーができることもある。

 

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↑きれいな青色になったアメザリ

 

 人気が出たのはいいけれど、捕ってきたときには正常体色だったから遺伝的に青い系統なのではない。正常な色素を作る栄養素が不足しているのだ。

 

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↑栄養不足だと考えるとちょっと可哀想

  

 エサとして与え続けたのは、ひかりクレストのコリドラスだ。底生性のお魚向けに作られているためすぐに沈み、ザリガニのエサとして、たいへんよろしい。

 

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  ザリガニは赤い色素を自分で作ることができない。植物由来のカロテノイドを取り込んで赤くなるのだ。コリドラスにもカロテノイドは添加されているが、足りないか、あるいは利用できるタイプではないのだろう。このままコリドラスだけで育てると、アメザリにとっては栄養失調を意味するから病弱になるかもしれない。

 

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↑美しい…

 

 ところで青い色は何の色か?

 

 無脊椎動物の血しょう中に含まれるヘモシアニンなのだろうか。そういえば、この色は銅イオンを含む水溶液の鮮やかさに似ている。

 

 

 しかし外骨格の殻をよく見ると、青い色は殻についている。体液の色が透けて見えるというわけでもなさそうだ。赤い色素を作るときの中間産物なんだろうか。

 

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  白い斑紋もあるから、このままの条件で飼育を続けると、青い色素も作れなくなって白化するかも。

 

  この子達には悪いけど、もうちょっとコリドラスで育ててみようかな。

 

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 ↑もうちょっと頑張ってね、ザリ達。生きろ。