新車購入? | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

2009/08/09

 

 2年間乗っている三菱iのタイヤが摩耗してきたので、買った所にタイヤ交換に出かけた。

 

 すると、三菱のスタッフの杉○○さんから、こんなことを言われた。

 

 

 「あの~、はし○○さん、次の車はどんなものがいいですか~。」

 

 

 えっΣ( ̄□ ̄ |||、次の車だなんて、何言ってるの?私はタイヤを換えに来ただけですよ?

 

 

 正直、iには何の不満も無かった。軽自動車と言うことで燃費も良く、重量税も安い。荷物も載るし、これぞまさにエコカーというものだ。

 

 

 

 

 

 

 
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↑エコな三菱iと、自転車にハマリ始めたばかりのエコな私。

 

 そうそう、2年前、ロードバイクに乗り始めた私は、自転車が乗る車がいいなと思って、マツダロードスターから三菱iに乗り換えたのだ。

 

 

 

 
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↑ロードバイクが乗らないという理由で売られてしまったロードスター。

いい車だったなあ~。元気でいますか?

 

 あれから2年、私は軽自動車というお金がかからない車の良さを満喫してきた。リッターあたり16㎞を走る燃費の良さは、遠距離通勤にはもってこいだった。

 

 

 そんなエコな私に、「次の車を…」、と、言ってみた所で、買うはず無いじゃないの、三菱の杉○○さん┐(´ー)┌フッ 。

 

 

 と、その日は、ニュータイヤの見積もりを取って貰うと、そのまま帰宅した。三菱の杉○○さんも、もうニューカーを勧めることはなかった。

 

 

 だがしかし、「次に乗るなら」、というフレーズは、徐々に私の心をむしばんでいった。

 

 

 そしてある暑い夜、蒸し蒸ししてなかなか寝られずにもうろうとしていると、なんだか買ってもいいような気持ちになってきた。

 

 

 三菱の杉○○さん、恐るべし。人の心に爆弾を仕込むとは。

 

 そして、次の日曜日、私はフラフラと三菱に足を運ぶと、思い切って、

 

 

 デリカの中古はいくらくらいするの?、と聞いてみた。

 

 

 これを聞いた三菱の杉○○さんの表情が、100Wの電球が着いたみたいに輝きだしたことを、私は生涯忘れることはないだろう。

 

 

 私は、今年、自他とも認めるほど多忙になっている。顧問をやらせて貰っている剣道部の活動にも迷惑をかけるくらいに…。

 

 

 部活カーとしてワゴン車を買って、部活に貢献しよう。今は弱いけど、頑張ればきっと彼らは強くなる。そんな気持ちになっていた。

 

 

 導入候補↓

 

 

 
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↑どこへでも行けちゃいそうな、デリカ スターワゴン

 

 

 

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↑デリカ スペースギア

 

 もしも、中古で安くデリカが売られていたら、買ってもいいかな?、と、思い始めていたので、私は三菱の杉○○さんに、デリカの中古車を探して貰うようにお願いしに来たのだ。

 

 

 三菱の杉○○さんは、分かりましたと快諾して、店の奥に消えていった。パソコンで検索してくれるのかな?

 

 

 私は、確かに、「デリカの中古車」を…、と、お願いしたはずだった。

 

 

 だが、三菱の杉○○さんは、新車のパンフレットを片手に、笑顔で駆けてきた。

 

 

 「あの~、はし○○さん、ものは相談なんですけど、いま、お買い得な新車があるんですよ。」

 

 

 と、三菱の杉○○さんは、子供のようにはしゃいで、長々と新車のデリカの素晴らしさについて語り始めた。

 

 

 「いや、だからね、私はデリカの中古車が欲しいんですよ。誰が新車の話をしましたか?部活カーに使うんですから、何も新車じゃなくてもいいんですよ。」

 

 

 しかし、それでもかたくなに新車について語る杉○○さんの言葉を遮ると、私は再度、中古車をお願いした。

 

 

 すると、杉○○さんは、眉間にしわ寄せ、口を曲げ、今度は中古のデリカの悪い点について熱弁をふるい始めた。かつて自分が売ったはずの車をよくもまあこき下ろせるものだ。

 

 

 乗ってみますか?そうだ、せめて試乗してみましょう。、と、杉○○さんは、私を外に連れ出し、デリカの展示車に案内すると、私を運転席に座らせた。

 

 

 いや、あのね、だから、私は中古車を…と、何度も言っているのに、どうして新車の話になっちゃうんですか?、と、私は再再度、中古車のデリカを見せて貰えるようにお願いした。

 

 

 私は試乗車を動かそうとしなかったので、杉○○さんは、ガッカリしてお店の奥に姿を消した。さすがに今度は中古のデリカを探してくれるはずだ。

 

 

 しかし、私は考えが甘かった。杉○○さんは、新車の見積もり表を握りしめ、店長を連れて現れたのだ。

 

 

 今度は店長が私を説得し始める。横で杉○○さんもうんうんとうなずいている。店長と杉○○さんと机を挟んで向かい合って、私は幾度となく自分の部活の夢について語った。なんだか負けたくなかった。本当に中古で十分だということを分かって欲しかった。

 

 

 熱い議論は1時間を超えたと思う。当たり前だが、その日、話し合いは平行線をたどった。

 

 

 分かりました。1週間後、この新車の見積もりを、もう一度出させてください。頑張りますよ~と、杉○○さんは、頼んでもいないことを宣言していた。

 

 

 いや、だから…、私はだんだん同じことを言うのに疲れを感じてきたので、新車の見積もりを作ってもいいから、中古の見積もりもしてくれとお願いして帰宅した。

 

 

 どうしても新車を買って貰いたい気持ちが、ビシビシと伝わってくる。恐ろしい所に来てしまった。なんだか大変なことになってきたぞ。最初はタイヤ交換に来ただけなのに。

 

 

 あんな高いもの、ほいほい買えるか、と思っていた私。しかし、暑く寝苦しい夜は続く。

 

 

 すると、なんだか買ってもいいような気持ちになってくるから不思議だ。暗い部屋、見上げた天井にうつった杉○○さんが何度も自分を説得してくる。

 

 

 「新車の方が、長い目で見たら、ぜったいお得です!」、「今なら、減税があってお得です!」、「新車の方が安全です!」…(リフレイン)。

 

 

 嗚呼、なんだか欲しくなってきた。新型デリカが格好良く思えてきた…・。

 

 

 厳めしい新型デリカで、試合に乗り込んでゆくのも悪くない。どうせなら、ブイブイ言わしたい。

 

 

 そして、昨日、新しい車がやってきた。

 

 

 

 
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↑デリカD:5 エクシードⅡ

 

 やっちゃった感、満々の新車購入。杉○○さんの思うつぼにはまってしまった敗北感。

 

 

 けれども、後悔はもう済ませた。

 

 

 三菱 i よ、今までありがとう。

 

 

 これから、一緒に楽しい想い出をたくさん作ろうな。デリカD:5。