コロナ禍でしばらくご無沙汰となっていた
落語を今週たてつづけに二回聴きに行きました。
ひとつは明治座で「立川流三人の会」、
そしてもう一つは関内ホールで柳屋喬太郎と
桃月庵白酒の二人会。
「立川流三人」は立川志の輔、談春、そして
志らく。談志の弟子で、仲が悪い(と言われて
いる)せいか、15年振りの三人会となった。
仲を取り持ったのが高田先生。
チケット予約は激戦で何とか2階席をゲット
できました。
志の輔師匠は大した知識がなかったが、演じられた
『みどりの窓口』は面白かった。今日の三人では
一番面白い。昔の新作。
帰ってからなにげに調べたら、この作品の元が
清水義範の小説で、志の輔師が作者に許可を
取って落語にしたものだそうだ。
パスティーシュの清水義範なら面白いはずである。
清水義範原作の志の輔落語はマークしておこう。
当然『バールのようなもの』もあるはずだ。
志らくは『文七元結』。昼の部で談春が掛けた
『文七』を夜やる、という禁じ手であるが、
兄弟弟子ならでは、ともいえる。
『文七元結』は江戸を感じさせる好きな噺だ。
そもそも自分が博打でこしらえた借金を
娘を吉原にやって工面する、娘も娘で親を
思って進んで吉原行き、というあたり、
滅茶苦茶な設定ではあるが、それを想像で
乗り越えて楽しむのが落語である。
久しぶりのライブ、よかったなー。
明治座も素晴らしいです。
緞帳も夏へ。
横浜の話はつぎに。