小松 政夫さん 死去 | そういえば・・・

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橋本商工株式会社の社長のブログです

テレビで小松 政夫さん逝去を知った。映像で昭和50年代の頃の

電線音頭や淀川長治氏のモノマネをながしていた。

50代には懐かしさいっぱいだ。

ふと2017年に書いたものを思い出したので、再録する。

 

 

 

最近NHKの土曜日夜8時過ぎの土曜ドラマで植木 等の物語が始まった。

『植木等とのぼせもん』(全8回、昨日第二話放映)

1960年代に人気の絶頂を迎えた、お笑い界のレジェンド、国民的人気者・

植木等は日本に公式に『無責任』のすすめ、を広めさせたコメディアンだ。

そんな植木に付き人兼運転手として弟子入りしたのが小松政夫。

 

 

 

 

 

 

小松 政夫の『のぼせもんやけん』。

2006年の出版であるから、かれこれ10年以上前に上梓された自伝で、

当時、小松さん出演のラジオでこの本を知り、すぐ買った。

とても良い内容で、確か会社の人にも貸してあげたことを覚えている。

 

 

 

 

小松は九州福岡市の出身で役者を志し上京するが、それはかなわず、

植木等の付き人となるまでの間に様々な職に就く。そのなかでも

横浜トヨペットで車のセールスマンをしていた頃の話がモーレツに面白い。

 

 

昔の自動車のセールスマンがいかに工夫をしていたか。売るためのアイデアを

考えていたか。われわれとは業種こそ違うが、セールスの底流に流れている

熱い心が読む者の胸を打つ。

また恩義を受けた、助けてもらった・・・忙しいとついうっかり、昔、自分が世話に

なったことを忘れてしまったりするが、松崎青年(小松政夫)が感じる、そのあたり

の感情の描写はホロリとさせられる。わたしが言っておきたいのはこの〝恩義″

の内容がちょっと信じられない、爆笑的な話である。世の中にこんな人が

いるんだ・・・と、いうようなお客さん。昭和30年代すごい時代であった。

 

ぜひ若い方には読んでみてほしい一作です。ところで、本作には植木等は

最後にちょこっと出てくるだけ。

 

 

ドラマの方はというと、『のぼせもんやけん』の〝その後″からスタートしている。

植木等の付き人からスタートした松崎青年の奮闘を描くのであろう。

ストーリーの途中はまったくわからないが、ラストは松崎青年が付き人から

タレントになる話だと思う。このくだりもいい話だった。

 

2016/11月 おはよう日本のインタビューから

 

 

たまにはドラマでも見よう。

 

 

ご冥福をお祈りいたします

合掌