一週間の出張中になかなか読み切れていなかった小説を読了できた。
ジョン・ル・カレの 『寒い国から帰ってきたスパイ』
1963年の本というから、私の生まれる前の小説だが、非常に緻密でドライ、
奇想天外なところがなく、さすが〝傑作″といわれるだけのことはある、
いい小説だった。
読後感は映画 『第三の男』 みたいな感じ(わたしの個人的な感想です)。
ハードボイルドで後半からラストにかけてを一気読み。手に汗握ります。
MI6など情報機関先進国・イギリス(人)ならではの、そして東西対立、
冷戦真っ只中という時代も色濃く出ているスパイ小説です。
ベルリンの壁崩壊前の緊張感溢れる東ドイツ・・・一度行ったら帰ってこれない