ちょっと前のニュースで、日本人の特殊メーキャップ師が、映画

『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』で

アカデミー賞メイクアップ賞を受賞し、ふーんと思った。

またこの間、古い知り合いが「橋本さん、映画『ダンケルク』はいいよ」

と言っていたので、観てみっかな、と思ったり。

 

 

 

さらに偶然、BSの 『鷲とライオン ヒトラーvsチャーチル(前・後)』を

見ていたので、最近は不思議と、この老イギリス政治家の名前をよく

聞くなあ、と感じていたところに、今日のニュースで天皇陛下が

あと一年で退位されるというニュースが報道されていた。

 

 

 

一見、何の関係もないチャーチルと天皇陛下(平成天皇)。そもそも

年が違いすぎ。でも実は大昔前には二人は出会っているのです。

 

1953年6月、エリザベス女王戴冠式に昭和天皇名代として明仁皇太子

(現 平成天皇、当時20歳)が、まだ戦後で反日の気配が色濃いイギリス・

ロンドンに派遣された。その時にいろいろと世話を焼いてくれたのが、

チャーチル首相(当時78歳)だ。

 

落日の大英帝国を率いて勝利に導いた、練達の政治家  目力がハンパない

 

 

なんだチャーチルって親切な人なんだ、と考えられるほど、単純な人間

でなく、「狡さ」、「陰険」、「賢さ」、「図太さ」、「意志の強さ」など、おおよそ

政治家が必要としている素養を詰め込んだ男なのである。

 

 

 

それでこの本を紹介。『英国機密ファイルの昭和天皇』(徳本 栄一郎著、

新潮社) チャーチルというかイギリスという国の〝深謀遠慮″を

目の当たりする本です。どうして浩宮皇太子をはじめ、皇族はイギリスに

留学するのか。いろいろと面白いことが書かれています。

 

 

この本の巻頭にはチャーチルの次の言葉がある。

〝The further backwards you look, the further forward you can see"

(過去をより遠くまで振り返ることが出来れば、未来をより遠くまで見渡せるだろう)

 

同じ世代の政治家で独ソ不可侵条約の成立を驚愕をもって 

「欧州の天地は複雑怪奇」 と言った日本の平沼 一郎首相。

チャーチルの名言が身に沁みる。