昨年の11月に開館した、文京区立森鷗外記念館。休日を利用して行ってきました。場所は千駄木駅から団子坂へ向かい、大観音通りを少し進むと左手に見えてきます。
炻器質タイルの外観。新築にも関わらず長い時の流れを感じさせます。均一な素材感がシンプルでいいですね。
一瞬躊躇するようなエントランスの佇まい。徐々に気持ちのスイッチが切り替わります。空間の厚みが生みだす陰影も、いい意味で緊張感を与えてくれます。
コンクリート打放しを基調とした内部空間。グレーのグラデーションが何とも言えず美しいです。天候によって刻一刻とその表情が変化するため、何度訪れても新たな発見があるかもしれません。
光の演出が宗教建築にも似た静寂を感じさせます。外界を遮断し、光だけを取り込むトップライトが一躍買っています。
均質された素材、閉鎖的な内部空間、光と影の演出。しっとりとした落ち着きのある表情から、記念館という独自のプログラムに適切に応えている建築だと感じました。
時折こういった空間に浸って、ものごとにふけり、空間に対する感受性を養っていけたらと思います。
k.murayama






















