学校指定の体操服屋さん。
買いに行くとおばあちゃんが一人で店番しており、ガタガタ揺れる事務椅子によじ登って大変危なっかしく在庫を探してくれます
おばあちゃんを見てるだけでハラハラして寿命が縮みそうなので、あまり行きたくなかったのですが……。
そうは言っても長女のズボンがもう小さいので、あまりパツパツになってもいけないと、意を決して新しいのを買いに行きました。
しかし今回お店に入るとおばあちゃんはいませんでした。
代わりに50代ぐらいの男性が
「いらっしゃいませ。体操服ですか?」
家族経営の会社っぽいので、おそらくおばあちゃんの息子さんでしょう。
サイズを告げると、探すそぶりもなく棚の段ボールからパッと在庫を出してくれました。
もちろん事務椅子にはよじ登りません
おばあちゃんが毎回数十秒苦戦してたのは何だったのかと思うほど。
お会計をしながらふと壁を見ると張り紙がしてあります。
体操服ご購入のお客様へ
店番が高齢者の場合、ご対応ができません。
大変お手数ですが下記の携帯電話まで直接ご連絡ください。
なるほど……!!
おばあちゃん、体操服販売を引退したのですね。
でも張り紙の内容を読む限りでは、お店に出てる日もある模様。
(この会社、本業は別にあるのでそちらの対応をしてるのでしょう)
ということはとりあえずおばあちゃんは無事なんですね。
あんな危険な方式でしたが、幸いにもおばあちゃんが大怪我をするような事故が起こることはなかったのでしょう。
年を取って出来ないことが増えるのは気の毒ではありますが…
でも事務椅子グラグラをもうおばあちゃんがする必要はなくなったという点だけは、他人事ながらとても安心したのでした