蘇州軌道交通の旅(16) | 蘇州日記

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2015年4月から蘇州に単身赴任しています。蘇州での生活をブログに書いてる人が大勢いて、赴任前にとても参考になったので、真似することにしました。

今日は蘇州軌道交通1号線の東から15個目の駅「広済南路」(グアンジーナンルー)の紹介です。







この駅は地下鉄1号線と2号線が交差する駅ですので、駅の構造がこれまでとは少し違っています。

下の写真がこの駅のホームです。





ちょっとわかりづらいかも知れませんが、左端が電車の来るところで、右端は壁です。

これまでの駅は全てひとつのホームの両側に1番線と2番線が来るという方式でしたが、この駅は中央部に1番線と2番線の走る2本の線路があり、その両側にそれぞれのホームが付くという方式です。多分、地下鉄2号線から1号線に乗り換える乗客の移動をスムーズにする為にそうなっているのだと思います。

蛇足ですが、柱がピンク色になっているのはハーゲンダッツの宣伝です。

近くに行って内容を確認してみました。





アイスで作った月餅のようですね。

バラの形をしていてきれいです。



こちらが地下鉄2号線に乗り換える為の階段。1号線のホームの真下に2号線のホームがあるという構造です。





2号線の話はまたいずれするのですが、ちょっとフライングして広済南路の2号線のホームを紹介します。

1号線は電車もホームも緑色ですが、2番線は赤色になっています。





1号線のホームから1階上がると改札階です。

さすがに乗り換え駅だけあって、出口が9個もあります。





そして、「9と4分の3プラットフォーム魔法街区」というハリー・ポッターを思わせる文字列が。

さっそくそちらに向かってみます。



「9と4分の3プラットフォーム魔法街区」というのは要するに地下商店街でした。





飲食店が中心ですが、アニメグッズを扱う店がいくつかあって、そこが魔法街区ならではなんでしょうかね?

こちらはN多寿司という寿司のチェーン店。魚を乗せた握り寿司ではなく、恵方巻きを切ったようなやつが中心です。





こちらは国際動漫というアニメグッズのお店。





こちらはアニメグッズとゲームセンターと喫茶店を合体させた店のようです。「中二病」という言葉が中国にも伝わっているとは!




UFOキャッチャー。一番手前のはドラえもんです。





商店街の終点には魔法使いのオブジェがあります。その脇に掃除用具が置いてあるのは勘弁して欲しいいなぁ。帰りにもう一度この前を通ったけどそのままでした。





しかし、この地下商店街の経営はそんなに順調でもないようで、店じまいしてしまっている区画も目立ちます。

このサンジくんの絵があるところは、どんなお店だったのでしょうね?





地下でちょっと寄り道してしまいましたが、ようやく外に出ました。

広済南路という駅名なので、当然、広済南路という道路と干将西路の交差点にあるわけですが、これまでと違ってこの交差点は十字路ではなくT字路です。





広済南路という道は北から南へと走って来て、干将西路にぶつかって終わってしまうのです。

これが広済南路の終点。左手前から来る3台の車が、広済南路を北から南へと走って来た車たちです。彼らの目の前に信号があり、その向こうは住宅になっているのがわかると思います。






この辺りの干将西路の南側には広大な住宅地が既に広がっていて、干将西路から南に向かう道路を作ることができないのです。

ですので、この駅の付近の散策は駅の南側を無視して北側に集中すれば良いのでかなり楽です(笑)。

では、広済南路を南端から北に向かって歩いてみましょう。



まず、広済南路と干将西路の交差点にそびえ立つ偉そうなビルが蘇州軌道鉄道の本社ビルです。







ものすごく立派なビルなので驚いてしまいました。

これが中国国鉄の本社ビルというならわかるのですが、たかが一地方都市の地下鉄(しかも今のところ2路線しかない)のビルのくせにねぇ。

利権の匂いがプンプンするなぁ。



軌道交通本社ビルのひとつ北側には西城永捷というショッピングセンターがあります。





このショッピングセンター、なんと英語名称が「Shopping Center」というのです。ショッピングセンターという名前のショッピングセンター。手抜きし過ぎじゃないの?





その向かい側には汇丰手机数码港というスマホ屋さんばかりを集めた建物があります。





この写真は中央部から右端までを写したもの。





そして、こちらは中央部から左端まで。スターバックスなどの例外もあるものの、他は全てスマホ屋さんです。





この建物を過ぎると長屋形式の小さい店舗が並んでいるのですが、既に閉店している店が多いです。おそらくここは再開発されるのだろうと思います。





更に北へ進むと国美電器という家電量販店。





その向かい側は建物の建設はほぼ終わったものの、内装・外装工事中の新しいビル。蘇州国展商業広場というものらしいです。





そのまた北は星昶城というショッピングセンター。

星昶の読み方は「シンチャン」のはずなのに、なぜか英語名称が「ヤオンズ・モール」というところが気になる(笑)





星昶城のある交差点の下には地下鉄2号線の次の駅である石路があります。

広済南路から石路まではウィンドウショッピングをしながら歩くとあっという間です。

再開発地域が完成すると、この辺りはますます楽しくなるんじゃないかなと思います。

但し、明らかに需要に対して供給過剰気味なんですよね〜。

またガラガラのショッピングセンターがいっぱいできるのかなぁ?


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