『養生訓』 老人を保養する(巻八8) | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「老人は体気が弱いものだ。これを養うことが大事である。子たるものは、この点によく配慮して、おろそかにしてはいけない。 第一に、親の心にそむかず、心を楽しませてやるべきである。これは、志を養うことである。

 また、口腹の栄養をおろそかにしてはならない。酒食は、よく吟味された味のよいものをすすめるべきである。食物で、よく調べていないものや粗雑なもの、味の悪いもの、性の悪いものなどをすすめてはならない。老人は胃腸が弱いので、粗雑なものに傷つけられやすいものだ。」


年をとると、からだの機能は徐々に衰えて、気もパワーダウンしていきます。年をとること自体が、気が減っていくことなんですから、そこへ気の減るようなことをしてはいけないってことです。


口腹の栄養、すなわち毎日の食事には、若い人以上に気を配る必要があります。粗雑で味が悪く、質の悪いものは、若い健康な人にだってよくないんですから、老人ならなおさらです。食事の世話をする側でなくても、自分でも気をつけたいことですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』

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