『養生訓』 妊娠と房事(巻四69) | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「『医学入門』に、「婦人懐胎の後、交合して欲火を動かすべからず」と説かれている。」


『医学入門』は、中国明代の医家、李挺の著です。「導引」「目を瞑って落ち着く」 でも引用されていました。妊娠中の房事を戒めています。東洋医学では、こころや感情、情欲の動きもからだに影響すると考えます。情欲の炎が腎を損ねると、胎児の成長にも影響が出るだろうというとらえ方ですね。


現代医学では、安定期に入ってからとおっしゃるドクターもいれば、流産や早産の直接的な原因にはならないから大丈夫とおっしゃるドクターもいます(→プレママ特集第16回Dr.育子のLOVEライフ相談室 )。妊婦さんのからだとこころの状態次第ということでしょう。


「腎の働きと情欲」 をはじめとして、「房室の戒め」 は男性に対する注意が多い中、これが唯一女性に対するものとなっています。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』

春月の『ちょこっと健康術』-マサキ