『養生訓』 厚着・熱い風呂はよくない(巻五20) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「およそ厚着をして、熱い火にあたり、熱い湯に入って長くつかり、熱いものを食べて、身体を温め過ぎると、気が外にもれてしまい、気が減って、さらに気がのぼせてしまう。これはすべて人体にはなはだ害を及ぼす。用心しなければならない。」


冷えのほうが問題になることが多いですが、熱にも気をつけなければなりません。陽気はもともと上へ外へと向かう性質があります。とくに、ふだん元気があって血気盛んな人が熱いものを好んでしまうと、益軒先生がおっしゃるようなことになります。気をつけましょう。大事なのはバランス、中庸です。何事もほどほどに。


ただし、中には上半身ばかりがのぼせていて、下半身が冷えているという人がいます。あるいは手足が温かくて、骨盤の中が冷えていることもあります。いずれも体内の陰陽バランスがくずれている状態。おなかをあたためる必要があります。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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