子供のための東洋医学的ケア | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


週間天気予報を見ると、沖縄と北海道以外はもしかしてまだ梅雨?というくらい、傘マークが出ています。ある気象予報士さんが、ここ数年夏の天候が不安定だっておっしゃってましたが、本当にそうですね。各市町村、防府市のようなことのないように、しっかりとハザードマップを作っていただきたいものです。


今日は、先週の「子供の身体を東洋医学的にみると をふまえて、子供のための東洋医学的ケアについて、予告通りお話ししましょうね。


これまでのマタニティ・ケアについてはこちら→「マタニティ・ケアの目次」


1 身体の活動

子供は、気血のうちで気が相対的に強くなりやすく熱を出しやすいこと、肝気のうっ滞を起こしやすいことは、先週述べたとおりです。それを防ぐには、たくさん遊んで身体を動かすことです。身体を動かすと、気のめぐりがよくなって、未熟ながらも臓腑の働きは活発になりますし、余分な熱も発散されて血や津液の不必要な消耗を防ぐことができます。


2 休息

身体機能が未熟な子供にとって、臓腑や気血の働きを回復させるために、休息も重要です。より未熟な赤ちゃんの睡眠時間が多いのは、そのためですね。特に夜間の睡眠は、血が心身に栄養を補給しているので、成長が盛んな子供には大切。大人も同様ですが、運動不足や食べ過ぎ、ストレスなどは気の滞りを招き、寝つきが悪くなるので気をつけましょう。また、休息し過ぎも、気の流れが低下して、臓腑の働きを悪くしたり、イライラして精神的に安定しづらくなったりします。


3 環境

子供は、外邪の侵入を受けやすいので、環境に合わせた衣服の調整が大切です。大人に比べて低い位置にいることが多いため、寒邪や湿邪の影響を受けやすく、現代では夏場アスファルトの照り返しで、熱邪の影響も受けやすいことを忘れてはいけません。時には、子供と同じ目線の高さになるようにかがんで、暑さ・寒さ・湿気の状態をチェックしましょう。風邪(ふうじゃ)は首のうしろから入りますので、風の強いときはフードをかぶせるなどして、首をおおうようにするといいですよ。とはいえ、過保護にしてしまうのは、体表を守る衛気や肺の成熟を妨げてしまいます。夏の暑さ、冬の寒さに、きちんと慣れていけるようにしましょう。


4 精神状態

子供は怯えやすく、怖がりで、不安を感じやすいものですし、ちょっとしたことでも大人以上にストレスを受けやすいものです。突然大きな声で怒ったり、叩いたり、過剰なストレスを与えることは避けましょう。精神的なダメージは気血を損傷して、臓腑機能や成長発育にも影響します。穏やかに接して、子供がのびのびと安心できるような対応が必要です。また、子供の欲求のままにしたり、自ら考える機会を奪ったりすることのないようにしましょう。


5 食生活

脾の未熟な子供には、脾に過度な負担をかけない、消化吸収しやすい食事を与える必要があります。「授乳期の東洋医学的ケア」 でご説明したとおり、母乳は母体の気血が変化したものであり、赤ちゃんの脾にとって負担が少なく最も適したものです。しかし、母親の食事が脾に負担をかけるようなものであれば、当然のことながら、母乳が赤ちゃんの脾に負担となります。子供の胃は小さく、1回の食事量を多く摂ることができません。その分、回数を多くする必要があり、おやつも脾に負担をかけないものを選びましょう。


『養生訓』には、脾に負担をかけない食事についての記載が多くあります。ご参考にどうぞ↓

「脾胃の好む十一品目」 「脾胃の嫌う十三品目」

「温かいものを食べる」 「冷たいものを食べすぎない」


少し前になりますが、妊娠中の食事や離乳食について、栄養士のる~みんさん がブログに記事を書かれていましたので、それも参考になさってくださいね↓ る~みんさん、いつもありがとうございます。

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今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-日日草


ピンクの日日草。可愛い。