理想と現実の狭間で。 | harunohitsuji

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酒井紫羊の陶芸ブログです。

夜、工房へ寄ると黒猫の目が光っていました。

ちょっと得意げ^^
今日はまるっと一日、図書館に詰めて

東海支部のチラシと、後輩たちの展覧会のチラシを作っていました。
チラシはデータが重いので、
パソコンがときどき言うことをきかなくなります。
親父さんからもらったパソコンだけど、もう10年くらい経つ。。。
新しいパソコン、ほしいなあ~。

さて、昨日は一日窯の番をしていました。
40度を超え、暑いためシャッターを開け放っていたら
通りがかりの奥様がたの訪問をうけました。
「ここは陶芸教室ですか?ずっと気になっていたのですけど…」
という方々が入れ替わり立ち代わり。

私は急な訪問にドギマギしながら…
「いえ。。。ここは工房なので教室はやってません。」
と、お引き取りいただきました。
どうやら、ここらでちょっと噂になっているようす。
普段はシャッターを開けないのですが、昨日は開けていたので
教室でもやっているのかな?と、誤解された模様です。

少し冷たかったかしら?と対応に後悔しつつも
(制作中はストイックスイッチが入っています。ごめんなさい!)
理想と現実の狭間にゆれました。

某CMの影響もひとつありそうだけど、
女性陶芸家が、華やかな存在に見えるようです。
通りがかりの方がたは、口々にこうおっしゃいました。
「好きなことを仕事にして、いいわよねえ~うらやましいわ~」

ええー。そりゃどうも…。
実際は泥だらけで汚くって、地味で、同じことの繰り返し。
好きだから、美術を仕事にしているわけではなくて
こうしている時間しか、「生」を実感できないだけ。
好きというよりも、中毒に近い。
私にとっては、主婦さんや、OLさんや、サラリーマンさんたちのほうが
社会に貢献していて、華々しく日々を送っているように見えます。
ましてや作品だけで食べていない私は、陶芸を仕事にできているのかもアヤシイ。

そんな理想とは、かけ離れたヒツジでありますが
少なくとも作品だけは、華々しくスポットを浴びられるように。
私にとっての理想は作品のなかにあるのかも。






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