諏訪の旅。 | harunohitsuji

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酒井紫羊の陶芸ブログです。

昨日は日帰りで、長野へ行って参りました。

光悦が観たい!
思い立ったら、どうも歯止めが利かない性質なので
月曜日の朝…
今ある粘土をすべて使い切って、ひいた組皿を
金曜日までに全部削りきらなかったら、あきらめる!
と心に誓ったのですが、どうにか削りきってしまい…面取りまでしてしまい。
金曜の夜に、バスの予約を取ってしまいました。

上諏訪には午前中について、レンタサイクルで
サンリツ服部美術館へ。

光悦の白楽茶碗「不二山」がメインの展覧会がやっていました。
初夏に卯の花墻を観て、初冬に不二山を観る。
今年は国宝に出逢う年だったのかも。
なんとか記憶にとどめておきたくて、不二の前から動けず…
美術館を出たのは2時半を過ぎていました。
一体どれだけの時間、佇んでいたのか…
文字通り、時間を忘れたひとときでした。。。

途中、学芸員さんの解説が入りまして、
光悦は刀の研ぎ師さんなので、
刀の鉄さびをこのお茶碗の釉に使っているんだとか…!
なるほどー。職業柄ですね。おもしろい!

おとなりの北澤美術館で、ガレを観ました。
ヒトヨタケに会うのは7年半ぶり…。


朝から何も食べていなかったので
諏訪湖を観ながらカレーを頂きました。

片倉館へ。

こんな洋館のようなたたずまいですが、

なんと銭湯です(笑)

ああ野麦峠の時代の建物でして、
製糸工場の女工さんたちが、立ったまま入れるよう、湯船が深く
ベルトコンベア式に列をなして、歩いてお風呂に入っていた!という。。。
なんとも身につまされるお風呂なのです。

でも今は昭和レトロを感じながら温泉に入れる
施設となっています。

お風呂から出たら、諏訪湖は夕焼け。

これで、諏訪の旅はおしまいです。

松本に戻って、蕎麦と蕎麦焼酎をいただきました。

一人旅だからって、かなり無茶な事もしました。
(高速バスを途中下車して、最寄りの駅まで2キロ走る!とか)
いつまでこんな旅ができるかな。。。

それにしても、光悦すごかったです。
今の私が会える光悦は、今しかないので
行ってよかったです。またいこう。