雨の初日とは一転、温泉&寝床として利用した道の駅 象潟(きさかた)で迎えた二日目は晴れ。
朝食を済ませたら、車で少し移動し早速行動開始。
前日は雨で欲求不満のこやつらは遊ぶ気満々です。
そんな三姉妹と初めて訪れたのが、「東の松島に対して西の象潟」と称された九十九島。
国の名勝にも指定されているここは、天然記念物。
誰もが知る通り、海に沢山の島が浮かぶ松島は日本三景の一つ。
ここも同じ様な景色が広がり、古今和歌集にも詠われた名所です。
ただその景観はこの地方を襲った大地震で一変。
浅瀬の海に浮かんでいた沢山の島は、海底の隆起により今の様な姿に。
ただそれは大昔の事ならず、たった215年前に起きた事。
もちろん朝散歩を楽しむ三姉妹は、ここが海だった事など知る由もありません。
そんな歴史がある故に九十九島はただの田園地帯とは異なる独特な景観が広がる場所。
空から見ればそれはより顕著に判るってもの。
かつて海に浮かんでいた島々が点在する景観は、地味ではあるものの他ではなかなか見れません。
この景観の生い立ちを知らない野生児達にとっては、単なる好天下での朝散歩。
ただ私にとってはここは訪れたかった場所の一つ。
そんな九十九島にも思い出を作ったこの旅二日目。
「ハル」と「みずき」と「さち」は男鹿半島を目指し、更に北上を続けます。