いじめによる被害が明るみに出ることが多くなってきてはいますが、
そんなの氷山の一角。
昔からいじめはあり、子供達の心を蝕み傷つけてきたと思う。

私も小学校でいじめにあい、いじめられている子も見てきた。

いじめは陰湿で、本人の訴えがなければ教師や親は気付きにくいのは当たり前。
だから、
いじめられている子は苦しい。

そして、最近の流行り(?)はモンスターペアレンツ。
これまた教育の中での大きな問題になっている。

これは、ある意味先生に対してのいじめだ。
あたかもの『正義』をふりかざし、無理難題を押し付け騒ぐ。
学校の先生や教育委員会の知人、更に子供を持つあらゆる年代の母親から聞く実話は、これまた驚くばかり。
その中でも二通りのタイプがあって、一つは自分の子供を思うあまりに、その表現方法が極端になりすぎ、常軌を逸する場合。こちらはバランス感覚がなく、周りにも迷惑ではあるが、子を思う親の気持ちは分かる。

そしてもう一方のタイプは、最悪。
表面上は『子供のため』を装うが、根底は自分の満たされない欲求不満を単に教師や子供の友人その他関係者に八つ当たり的にぶつける。しかも、かなり過激に。
こちらは始末に終えない。本当の理由は子供の為ではないから、子供のことを思って対応してもまったく解決しないからだ。

この本は実話で、二つ目のタイプの親によって、崩壊させられた学校の話し。

いじめというと、ついつい『学校が』と思ってしまいますが、いろいろな事実があり、現実は一元的にはできあがっていないということを常に意識しておかないと、事実を見落としてしまう。
ニュースや新聞記事、その他の情報を取り入れる時に、先入観無しに見たいとあらためて思った本でした。