駅周辺地域の活性化等に関する特別委員会の第一回が開催されました。
テーマは住道駅前のサンメイツ一番館の歴史や方向性についてでした。
歴史
嵩上げされた堤防と高架化される鉄道に挟まれた商店街と、駅前を市のシンボル、商業の起爆剤にしようという構想が浮上。
従前の権利者、地権者と建設されるビルの床とを権利交換する形で大東市が補助金を活用し、建設。
高層部分余剰床(保留床)をキーテナント、イズミヤ株式会社に売却した。(1979年・昭和54年)
当初は百貨店を入れようとしていたが、断念した後、キーテナントの誘致を巡って、結果的には早期着工、完成前にキーテナントがスーパーになったものの、当時を書籍からひも解くと、
権利者サイドでは、
「早期に着工し、立地条件に恵まれた駅前で、1日も早く営業を始めたい。」、
「キーテナント抜きでも繁栄はありえない」、
施行者サイドでは、
「空地のまま放置することは、駅前再開発の早期必要性を強調してきたこれまでの行政姿勢を、根源的に否定する結果となる。」、
「見切着工は、結果的に保留床の廉売を余儀なくされる。」という意見が対立した。とあります。
出典:「駅前再開発事業のあゆみ」
41項、7-1 キーテナント捜しといらだち
過去三セクが失敗した要因にあげられるその1、民間需要を過大にした計画を推進というのを彷彿とさせる当初のやり取りがあったようです。
ただし、右肩上がりの人口増加、経済成長時代のイケイケドンドンの時代ですが…
現在
老朽化、耐震性の問題から、建て替えなど今後の方向性が是非となる中、キーテナントであるイズミヤが撤退した。(2018年・平成30年)
大東市は現在、管理会社の大株主、保有床は共有部分。
前回で書いた通り、こうしたビルの出口戦略には大きく分けて3つの手法が用いられることが多いです。
https://ameblo.jp/haruki0225/entry-12403666678.htmlより
優良建築物等整備事業
市街地再開発事業(法的再開発)→従来のサンメイツ建設手法。
任意事業
この内、民間需要がなくなった床を公共転用することが最悪の選択と考えます。
民間が儲からない撤退どうしよう公共が補填しよう(公共施設が入ろう)というサイクルは損失補償などに代表されるどうせ最後は行政が尻を拭くという三セク失敗要因その2です。
私は主に全国での三セクでの失敗要因、学びを中心に質問を行いました。
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参考文献:㈳全国市街地再開発協会市街地再開発技術研究所「再開発ビルの再整備事例集 vol.1」平成24年3月