一番遠い日から | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)



こんにちは。

少し空いてしまいましたが。


元気です。


予定通りに20日に転院が無事に済み
故郷での治療に入っています。

がんセンターでは
最後の出発の朝まで、
更に骨折や怪我をしないように
看護師さんたち皆に本当に過保護過ぎる
手厚い看護を受けながら

荷物の整理やご挨拶を無事に済ませて
前日から迎えに来てくれていた
息子と共に専用の介護タクシーみたいな
ワゴン車で故郷まで運ばれ
午後には無事に故郷の大学病院ヘ。
転院手続き終了。

夕方まで検査や手続きで
休む間もなく疲労気味の
第一日目が終了。


本日はもう3日目。
もう一週間から10日くらい経ったような
馴染み具合いです(笑)。

まだ私よりもずっと若い若い可愛い女性一人、
私と同年代の女性二人の四さ4人相部屋。

初日から親しく沢山話し掛けて下さり
2日目にはもうすっかり打ち解けて
カーテンも全開のオープンマインド。

3日目にして急接近の
家族のような扱い。

そのことは
私には実際にはとても苦手で
困難なことであったので
最初ものすごく戸惑い
疲れてしまったりもしましたが
今は違和感もなく
私もすっかりと溶け込んでいます。

今(現在)はみんなそれぞれに携帯タイム。
それがなければ一日中笑いながら
怒涛のようなお喋りは止まらず

それがちょっときつくなると私は
そうっとラウンジヘ移動したり

結局みんなまたラウンジ兼談話室に集まったり(笑)。
みんな寂しがりなんだろうかと思ったり。

でも起床後の早朝や消灯前の
談話室は静まり返って居心地が良く
ものすごく精神的に集中できるので
少しだけ書き物をしたり
ちょこっとお勉強したりと
また少しずつ心を動かしています。

故郷の空。

やはり市街地とは言っても
高い建物はなく、平和になだらか。
空は広々として向こうの山まで観える。




今日は上階に行けなかったので
写せませんでしたが、
丁度この空続きの反対側が
直ぐ海になっていて
緩やかな傾斜の松林や海岸、
大きな貨物船などが観えたりします。

この先には長野から続く川が流れて
市街地をぐるっと海と川が
取り囲んでいる風景です。


12階に「海の見える図書館」「海の見えるラウンジ」などがあり、ゆっくりしながらお借りする本探したり、患者さんたちが面会の方々と海を観ながら食事を楽しんだりすることが出来て、贅沢な気分転換ができます。

昨日はその図書館で、渡辺淳一さんの「ひとひらの雪 上下」をお借りしました。読み切れるかどうかわかりませんが。いきなり不倫の物語でした(笑)。


静かに独りになりたい時に来る談話室。
それもちょっと不思議なお話し。
談話する方々の場所ですから。

こちらへ来る前に、向こうで
お煎餅ガリガリ依存症になり(笑)。
一日中お煎餅をガリガリしていたい。

こちらでも止まらずに
お煎餅を皆さんに配っては
一日中ガリガリガリガリガリガリ…。

次の抗癌剤治療に入る前に
既に口内炎になりそうなお口模様。
舌も痛い。
やめればいいのに止まらない。
いただきものや。




談話室に要る間に何者かにより
また増えた!
配り方がただ者ではなさそうだ。



携帯タイムは小一時間で終了した模様。
また怒涛のお喋りの復活。
向こう側の部屋の女の子も
毎日参加しています。
よく絶え間なく延々とお喋りをし
絶え間なく笑えると
日に日に感心するばかりです。

向こうの部屋のペンペンちゃんは
私と全く同じ誕生日。
とても不思議なご縁。

整形外科の病棟なので
事故や怪我や骨折の患者さんがほとんど。
今は大変でも治ってしまえば
元の通りにお元気になられる方が多い。

この階でユーイング肉腫は私くらい。

やはり病状が全く違うのだから
同じ感覚になるのは無理なのだ。
疲れ方も明らかに違う気がする。
ずっと直ぐ傍らで何時間も
甲高い声で喋り続けられたら
神経がもの凄く疲れるのだ。

後から入院して
何も言えないし。

整形外科的な病室に
いきなり内科的な患者が来ても
困ってしまうのは向こうなのだし 



必ずどこにでも
主のような存在はある。
頭を下げなければならないのは
最初に出逢った瞬間で決まる。




でも
昨日の朝の
回診では沢山の医師に取り囲まれて
大丈夫ですよ!
5人ひとチームで頑張ります!
順調に回復できるように
一緒に頑張りましょう❕

と、ごく普通に治るように
仰有って下さり、
朝からテンションが上がって
凄く嬉しかったり。




それで9/25日から
2クール目の抗癌剤治療がまた
始まります。

今回は前回と少し変えてりまや
やや弱めの8割くらいの
設定に変えるとのこと。

副作用の出方を少し抑えて
先ずは長く治療できるようにしたいそう。

私も焦らずにその方が良いと思っていたので
じっくりと頑張っていきたい。
ひとつひとつ。

頑張らないで

頑張りたい。


いよいよ本格的に抜け始めてきた髪と、夏服一着しか持って来ていない私に、息子が買ってきてくれた帽子のひとつと細身お洒落ロングロングカーディガン。どちらもお気に入りになりました。



がんセンターにいる時からずっと
退院したら先ずは真っ先に今まで通りの
日常を取り戻したいと思っていて、
一旦故郷へ帰るということに
物凄い不安と一種の抵抗がありました。

私は何度も故郷から
出てきた人間で
家族も皆旅立っていますし
私の帰る場所などないのだと
思っていました。

とても肩身の狭い
イメージしかなくなっていて。

でも丁度中間地点、
故郷と県境群馬最後の峠の
パーキングで休憩をして。

物凄く涼しくて空気が綺麗で。
公園エリアの大きな木々の下で
暫し息子と真面目な話しをし、

再び高速へ。

長い長いトンネルを抜け。

まだまだ雪はありませんでした。

でも風景は明らかに違う。
高速からはあまり観れませんが
下道方向には雪国らしい家々が並ぶ。

大体1階部は高床のようにして
車庫にしてあったり
2階が出入り口のお宅がほとんど。
どの家もどの家も同じように。

そしてどこまでも広がる
田園風景。
台風が通り過ぎたままの形で
重くなり頭を垂れた金色の稲穂。

ゆったり長閑に流れる河川。
遠くに観えるどっしりとした山々。

そんな穏やかな景色の中の
学校、校舎、体育館などの建物。

ずっと眺めていたら
いつの間にか凄く癒やされていて。

がんセンターで良くして頂いた
看護士さんが一番心配されていた
お手洗いの回数の多さ、
緊張すると明らかに余計に増えることも
嘘のようにいつの間にか通常に戻り、
問題は何もなくなっていました。

無事に病院に着いてからも
それは変わらず
一番心配していた真夜中の
あまりに頻繁なお手洗いも、
初日から今までなんのトラブルもなく、
本当に嘘のよう。

やはり産まれ育った故郷というものは
何の意識もしなくても
自然と何かしら人の心に染み入るような
癒やしのチカラを持っていて
それは心身にも良い影響を及ぼしたり
自然と免疫力アップさせたりと、

そんなチカラがあって
気が付けばいつの間にか
私の帰る場所などないのだと
思っていたことも。
とても肩身の狭いイメージしか
なかったことも
みんな消えてうんとリラックス
出来ていました。


故郷を出てから


一番遠い日に。






昨日から描き始めて
直ぐに眠くなってしまったり。。
描きながら眠ってしまっていたり🤣。
またなかなか描き終えられず🤣。

ようやく今日になってしまいました。

今日撮れた写真。


こちらは昨日撮れなかったので栞より。

今日の画像。


ラウンジ。ハロウィンと日本海。




        ピンク薔薇

お休みの方も
そうでない方も

今日も一日お疲れさまでした。

三連休如何お過ごしでしょうか?

私は
ただ単純に
早く元気なりたいと
今はそれしかなくて

やはり精神的な自立心と
病気に負けない強い気持ちが重要で
そこがくじけていると
きっと上手くいかない。

自分の中に在る力強い生命力を存分に
発揮していけたらいいなと思っています。

悪い所は徹底的治していく。
それ以外の大半の健康な場所は
それ以上悪くしないように維持をして。

前向きに頑張りたいです。

心身第一。力強い精神力と生命力と。
勇気と愛と誠と(笑)

そのようにして充実できれば
人生捨てたものじゃない。
そう悪くもない。な不死さ


永遠の魂に不死鳥が飛ぶ。
白い不死鳥が飛ぶよ。




HAPPY!ニコちゃん四つ葉ハート

春風

好