日々草-たゆたふと- | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)




地元でお買い物を済ませて。

ようやくまた色々心が動くようになったのか。

スーパー横の銀行前の花壇。

縦長の大きな看板の裏に、こっそりと咲いている日々草を発見。

twitter2013年に描き、こちらにもまたアップした「蜜標」について。

ココダヨ。

蜜蜂を呼ぶ魅惑の記し。

それが一番判りやすく綺麗に記されているなあと、いつも思う可愛い花。

毎日次々と咲き、結構長い間咲いていて。

毎日撮り続けたり、眺めたりしているうちに、いつも愛着が沸いてしまう花。

最後のひと花が終わった時には、写真を眺めてじわりと涙が浮かんだり。

終わった場所を眺めては、昨日まで居た残像を浮かべて、感傷に浸ってしまったり。

写真を撮っているうちに、またそんな気持ちを思い出して、真剣に撮りました。


私が花を撮り始めると、必ず悪戯な風が吹く。ほんの少し揺れてもブレちゃうから。止まって。揺れないで。ちょっとでいいから。息を止めて祈るように撮る。

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何回も何回も撮り直して。

前のめりで、スーパーからの強過ぎるライトの光を遮ってみたり。

後で思えば看板の影で、荷物を抱えたおばさんが、前のめりで何をしているだろうと、多分思われていたと思う。


でもその瞬間は風に揺れる日々草しかいない。

私と日々草の魂の通う特別な、一種隔てられた真空状態のような。

そんな瞬間。


結局15分以上は其処に居ました。



たまかづら 花日々の咲く たゆたふと 無垢揺れないで 心泣くらん



まるで人の心のように、ほんの少しの風に揺れて。

健気に咲いた小さな無垢の。

揺蕩ふと。揺れないで。花。

心まで揺れてしまいそうになるから。

悪戯な風の吹く。

ほんの一瞬に。







お疲れさまでした。

お粗末様な。

でもまた気持ちが色々動き始めて。それがまた嬉しく。

いつも言ってますが、無為自然の導く。とても素敵で貴重な一瞬一瞬を見逃さずにいたいな。

また希望を見上て。

明日また素敵な一日になりますように。



Happy!


春風


22:00