淡く空 | ©猫と春風の花慈しみ愛で。心。

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猫たちと暮らす穏やかでささやかな日常。
当たり前だけど、当たり前じゃない、
がかけがえない特別な宝物の瞬間瞬間。
一日一日大切に丁寧に重ねています。
(旧ブログ「神様がくれた宝物2007〜」より)




仕事を終えて。

空はまだ少し明るく。

連休前より少し日が伸びたのがわかる。

いつもはもう真っ暗だったのがまだほんのり淡く暮れていて。

いつもの場所まで急いで。

肉眼に近い色になるまで、何度も撮り直して。

そうしているうちに、またストンと暮れた。

昼間明るかった空は。少し雲が立ち込め。蒼は隠れ。遠く。優しい色をした。
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どこか懐かしい色。

母が唯一洋風な飲み物を作ってくれた。卵入りの温かいミルクセーキの色みたいに。甘くて。優しくて。

脳の奥の記憶という味覚が広がり。

また今日を預けて。明日また陽が昇るまで。繋いで。心。





お疲れさまです。

レストランのまだまだ若い男の子。

いつもお洒落できちんとした身なりをして。背筋を伸ばして。ゆっくりと丁寧に歩く。

決して美男子ではないし、背も低い方。

でもどこか良い所の育ちのような風貌。

いつも穏やかに笑う。いつもいつも同じ優しい笑顔でニコッと笑う。

絶対欠かさない。

「おはようございます」

立ち止まりカチッと丁寧にお辞儀をしながら、いつもと寸分も違わない優しい笑顔で微笑む。

両方に八重歯が見えて。

それが本当に可愛らしくて。

私はついつられて笑ってしまう。

毎日毎日変わらない。

いつも同じ。

ある種裏切られない安心感があり、凄く好感が持てる。

幾つくらいかな。息子より少し上くらいかな。

童顔だから年齢不詳だけれど。

つい「本当にいつも可愛いね。頑張って下さい」と声を掛けてしまい。

少し恥ずかしそうに「はい。ありがとうございます」と、またいつもの笑顔をする。

今なかなかこういう人はいない。

どういう性格かなと思いを巡らしてみる。

多分、自分のことだけでなく、きちんと人を想える、幸せな思考の持ち主なんじゃないかなと思ってみる。

いつも変わらない笑顔の奥の。正直な感情があまり見えないからよく判らないけれど。

多分、裏なんかないんじゃないかなと思う。少し見習いたいと思った。

私は一見のんびりに見られるけれど、内心落ち着きないから。

長くなりました。

どうぞゆっくり優しい夜を☆ 明日また素敵な一日になりますように。

Happy!

春風

17:46