季節が来たらアップしようと思っていた写真。
私はお花の接写をよくします。
どんなに小さくても。
寧ろ小さいほど。
小さなお花の命。
ひとつひとつ。
その花びら一枚一枚。
健気で愛おしくて。
出来るだけ、一見だけでなく細部まで本当の命の姿を瞬きの記憶に残したいと。
つい思ってしまう。
花々はそんなこと知らないし、望んでもいないでしょうけれど。
小さな携帯だから、良いカメラのようにはならなくても。
こちらも小さな命だから。
小さな携帯で、日当たり影、反射や様々な影響をなるべく受けないような工夫を身体中使って、凄い格好で何分もそこに立ち止まります。
小さな花々ほど、少しの風にも揺れて。
息をころして、止まる瞬間を待ちます。
撮り終えた時には、クラッとして力尽きるくらい。
馬鹿みたいでしょう?
端から見たら馬鹿みたいでも。
のめり込むほど、それが「好き」ということで。
「好き」でのめり込むことは、また大切なことを沢山教えられる気もして。
それが一切の無駄を削ぎ落とした突き詰めるということかなと想ったり。
沢山の接写を撮り、大好きな写真たちの中の特に好きな写真になった少し遅咲きの八重椿。
ほんの路面の住宅の一角。通り道に面して鉢植えを並べていて。
どうぞご自由に写して下さいとそこに優しさが見えたので。
写させて頂いて。
そこに30分くらいは、怪しい奇妙な格好の佇まいで、息をころしていたと思います。
夢中で。
沢山撮った中の数枚。
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続く。