昨日、近所の餅屋さんに雑煮用の餅を買いに行きました。

ちょうど一年前に買いに行った時は、排卵日チェックのエコーでクリニックに通っていた頃でした。

そして1月、年明け早々に排卵日がやって来たのでタイミングを取り、フライングでは化学流産を確信したものの、その後、妊娠検査薬の陽性ラインが徐々に濃くなり、クリニックの採血で妊娠が判明。

2月は、胎嚢確認と心拍確認、9週の壁を突破し、

3月は、NIPTと12週の壁を通過。

4月に安定期に入り、次男の赤ちゃん返りが始まって苦戦しつつ、

5月は、お腹にいる三男の不整脈問題が発覚。

6月にその問題も落ち着き、

7月から妊娠後期の暑い夏に。

いよいよ9月になり、3回目の帝王切開で無事出産。5年に及ぶ妊活フルマラソンを完走した、記念すべき月になりました。

そして、10月、11月、12月と、次男&三男の怒涛の二人育児に突入しています。

……

振り返ると、人生最後の妊娠・出産に明け暮れた、一点の悔いもない一年でした。

有り難い、の一言に尽きます。


来年は、春から次男が幼稚園、三男が保育園に行く予定で、3年ぶりに自分時間が持てる見通しです。

それに伴って、新しい仕事をスタートさせようと動き始めました。

それが妊活に代わる、新しい心の支えとなることを願いながら、静かに大晦日を過ごしています。

40歳で二人目妊活を始めてから、44歳で三人目を出産するまで5年間で経験した、

不妊治療クリニックでのやり取りをはじめ、妊活書籍や妊活サプリ、妊活ビジネス広告、ネットの妊活関連記事、友人知人との会話といった情報を思い返すと、

「9割が不安を煽られる場だったなぁ」

 

…と思います。

妊娠率の低さや流産率の高さ、染色体異常率の高さ、妊娠中トラブルの多さ、育児の大変さなど、40代妊活のデメリットばかりが強調されていたなぁ、と。

もちろん、クリニックの主治医は立場上リスクをしっかりと説明する必要がありますし、妊活ビジネスは商売なので、商品やサービスを勧めるためにそのような売り込み方になるのも頷けます。

彼らの立場はよく分かるのですが、だからこそ、

「妊活当事者の立場に立って、不安を一緒に抱えてくれる場が圧倒的に少なかったなぁ

…と思うわけです。
(あくまで実体験に基づく主観的な意見です。)

思うに、40代で妊活している女性は、仕事などでキャリアを積み、人生経験も豊富な方が多いのではないでしょうか。だとすると、40代妊活のデメリットについてきちんと調べて熟知している方が大半な気がします。

つまり、周囲に言われる前に不足なくデメリットを理解していて、既に十分な不安を負っているわけです。

それなのに、周囲からさらに不安を煽られるような言動ばかり受けると、焦りや孤独感、自己否定感などが強まる一方で、それがストレスになって妊活成功を阻害しかねません。

それよりも当事者に必要なのは、「不安を一緒に抱えてくれる場」だと思っています。

いつゴールが来るのか先の見通しが持ちにくい妊活フルマラソンを、一緒に伴走して走ってくれるような場。

一般的なデメリットについて強調するよりも、「では私の場合はどうか」と個別性を一緒に考えてくれるような場。

そんな場(他者の存在)がもっとあれば、より冷静に、そして建設的に、40代妊活のメリット・デメリットを見据えた上で、自身に最適な判断と行動をしていけるように思うんです。


……

 

実は、40代妊活の最大のデメリットって、「周囲にやたらと不安を煽られること」かもしれないと、苦笑気味に5年間を振り返っています。

以前のブログで書いた、境遇がよく似ている天使ママ友のことです

 


彼女とは、今回の妊娠報告以降、離ができて疎遠になっていました。

それがずっと気になっていたので、先月、思い切ってLINEを送ったんです。年内に家族同士で会えないかと。

てっきり断られるだろうと思っていたのですが、予想外にOKの返事が。

彼女たちが、私たちにまた会いたいと思ってくれたことを嬉しく感じながら、先日、夫&次男&三男(私がスリングに入れて抱っこ)と一緒に会いに行ってきました。

そして、彼女たちと再会できたのは良かったのですが…

……

……

結果的に、私の想像とはかなり違う再会の場になりました。

……

その日はお店でランチ1時間、彼女のお宅で2時間を過ごしたのですが、

最初にお店の駐車場で会った瞬間から、以前の明るくて自然な雰囲気は消え、ぎこちなく重苦しい雰囲気が流れているのを私も夫も感じていました。

さらに、会っている3時間のあいだ、三男の名前を聞かれることも、三男の顔を見られることも一度もなく、そこに三男が存在していないかのような応対が最後まで続いたんです。三男の存在は、完全にスルーされていました。

驚いたのは、彼女だけでなく、旦那さんも同じ態度だったこと。むしろ、いつも快活な旦那さんの態度がことのほか重く、そのせいかお店では会話もぎこちなく、よく沈黙になり、重たい空気感でした

 

その後、お宅に移動してからは少し和らいだ空気感となりましたが、やはり最後まで三男の存在は、会話からは完全にスルーされていました。

 

私達は、三男が泣き出して存在感を出さないかヒヤヒヤして過ごしましたが、いつもよく泣く三男が奇跡的に最後までほぼ一声も発せずに、存在感を消していました。


帰宅後は、私も夫もドッと疲れが出ながら、ショックのあまり夫婦で意気消沈して過ごしました。

……

 

……

後になって考えれば、彼女たちの応対はあれで自然だし、当然だったと頷きます。

もし私が逆の立場なら、自分は妊活卒業を決めて、相手は三人目の子を連れているわけですから、しんどくて到底会えなかったでしょう。

昔、私が流産続きの時に彼女から妊娠報告を受けた際、辛くて連絡できなかったのと同じように。

そこを頑張って会ってくれたことに、彼女たちの徳の高さと、私たちに対する友情を感じました。

 

先ほど、完全にスルーと書きましたが、彼女はお店の会計時に足早に一言、「遅くなったけど、出産おめでとうございます」と言ってくれました。

そういうことを考えていると、会ったその日は夫婦で随分と落ち込んだものの、今回は会ってくれた事に意味と価値があり、会っている最中のことは当然だし仕方ない、と夫婦で納得しました。

今後どうなっていくかは分かりませんが、彼女たちが今回会ってくれたことに感謝しながら、これからも家族ぐるみで関係が続くことを願ってやみません。

春になって次男が幼稚園に入り、日中の自由時間ができた頃に、また連絡してみようと思っています。

5年前を思い返すと、

生後2ヶ月で長男を亡くしてからの半年間は、全身の皮膚を剥がれたかのように1秒も休めない激痛にもがき苦しみ、何をしてもしなくても、どこにいても、凄まじい絶望感にのたうち回っていました。

毎晩気絶するように寝ては、深夜や早朝に目が覚めて、「(長男が亡くなった)この現実をまた生きないといけないのか」と逃げ場のない人生に打ちひしがれる…

そんな毎日があまりにも辛く耐え難かったので、当時感じていた全ての負の感情から逃れるように、意識を妊活に全振りしていきました。

今にして思えば、その対処法は、人生の時間を一時停止させた部分がありました。

三男を出産してすべての妊活が終わった今、止まっていた時間が動き出した感覚があるからです。

今が2025年でありながら、あたかも長男を亡くしてから半年後のような、不思議な感覚があります。

仕事にしがみついて何とかキャリアを重ね、己の存在価値を打ち立てていく…そんな39歳までの生き方が霧散して、生きる方向性を完全に見失っていたあの頃。

5年経った今も、その状態のままだと気づき、

いささかショックを受けながら、

これまでは妊活に注力することで、ギリギリ生き延びていたんだな…としみじみ思います。

私はこれから、どう生きていけばいいのか…

このところ立ち尽くしています。


もちろん、現実的には次男と三男の育児100%の毎日です。今日も朝から次男のプレ保育の送迎をし、三男のギャン泣きを必死であやし、予約していたシュトーレンを取りに行ったりして、平凡で単調で幸せな生活を送っています。

二人の子どもを育てていくことが、生きる方向性の一つなのは確かです。

けれど、私の場合はそれだけでは十分ではなく、

長男を失った当時のあらゆる体験と、39歳までの生き方の消失と、二人の子どもを授かっている今の現実とを、実存的な部分で(=生きる意味や人生の価値といった根源的な部分で)有機的に繋げる必要があります。

それが成されれば、自ずと生きる方向性が見えてくる気がするし、

それがなければ、私の人生がバラバラでちぐはぐなまま、目の前の生活を表層的に送るだけだろうと。

ここまでは自覚することができたのですが、当時の負の感情があまりにも辛過ぎて、これ以上深く考えようとしても、思考がストップしてしまいます。

我が子を失った事実は、あまりにも不可逆で圧倒的過ぎて、

 

その全貌を理解することも、受け入れることも、乗り越えることもできない(そういった言葉の及ぶところではない)のが天使ママのリアルではないかと思います。

 

夕飯や夜の寝かしつけ準備に動きながら、そんなことを思い巡らせています。

産後2ヶ月が経ちました。

次男は、私の出産入院&三男のいる新生活への適応障害が尋常ではなく、情緒不安定の極みに達しています。食べない、寝ない、些細なことですぐギャン泣きして暴れる、DVD依存…2歳児の最も手がかかる路線をまっしぐら。

三男はとことん寝ない子で、起きている間は基本泣いているので日中はずっと抱っこ、夕方からは毎日数時間を寝かしつけに費やし、親の自分時間はほぼゼロ。夜泣きもあるので、寝不足&疲労困憊の日々。。

昨夜夫と話していて、「なんでうちの子は二人とも、こんなに大変なんだろうね」とため息混じりで呟いたところ…

夫が少し考えた後で、

「うちの子らは天才なんだよ」

と答えたんです。

目から鱗でした。

夫曰く、天才は感性も感受性も人一倍で、周りとは一線を画してるから、普通と違って当たり前。いつの時代も天才の子育てはものすごく大変だ、と。

「俺たちは今、天才の子育てをしてるから大変なんだよ」

……

……

夫の発言で、ふっと気持ちが軽くなり、前向きになれたから不思議です。

まさに言霊。

人は、言葉ひとつで悲しくなったり嬉しくなったりして、日々どんな言葉を使うかで生きる世界が変わるなぁ、と改めて思いました。

誰しも、困難に遭って追い詰められた時に本性が出ると思うのですが、

二人育児がスタートしてから困難を極めている今、夫の本性と言うか、人間性の深さを目の当たりにすることが多いです。

この人はすごい人だなぁと、もう24年も一緒にいるのに尊敬の念が湧いています。