[長文です]一生のうちにやりたいこと | 桜井 ちさとのプロデューサーな毎日

桜井 ちさとのプロデューサーな毎日

アイドルマスターに関する様々なコンテンツの感想や考察、ライブのレポート等を
独自の視点で書いていきます。
また、日常の様々な出来事や地元のアレコレについても
不定期で取り上げていきます。
X[Twitter]@chisa_39rai

皆さんこんにちは。5きげんいかがでしょうか。

少し前、自身のX[旧ツイッター]にこんな事を書きました。気持ちの整理がつき次第、

その詳細をお話したいと思っていたので、今回はその件について触れたいと思います。

かなりの長文になりますが、お読みいただければ幸いです。

 

以前からこのブログでちょくちょく触れていましたが、私こと桜井 ちさとは同人活動に

携わっていた経験があり、地元(岩手、宮城)の同人イベントにスペース出して自身の作品を

頒布(はんぷ)したり、自身の同人サイトを立ち上げたりして2001~2006年くらいまで

活動していました。その当時のPNが2017年初めまで使っていた桜井 啓(さくらい・さとし)

だった訳です。コチラは過去記事でも触れていますが…。

もともと昔から絵を描くのは嫌いじゃなかった自分でしたが、両親からは

そんな事やってないで、(自分の趣味や世界に)逃げ込まないで勉強(仕事)しろ!と言われ、

兄弟からは下手なくせに…!とか言われてたりしたもの。なので実家にいるうちは宿題する

フリして自室にこもってノートに落書きしていた記憶があります。

2000年に転職、加えて翌年には結婚という人生の節目を迎えたことで実家を離れてようやく、

本当にようやく、30歳目前にして初めて身内の目を気にすることなく同人活動ができる環境を

手に入れました。妻とは地元(盛岡)の同人イベントで知り合い、また彼女自身もその道では

高いスキルを持つと同時に相応の人気もあった人物です。それ故理解もあった事は話すに

及ばないでしょうが、俺はと言えばこの当時ようやくスタートラインに立ったばかり。

皮肉にもその現実は少なからず俺を苦しめることとなりました。思った通りのモノが描けない

ばかりかスペース出してもなかなか人は集まらない。対して妻のほうはといえばコチラとは

真逆の状態であることもざら。加えて自宅の郵便受けには妻あての個人名での手紙が

結構な数届く一方で俺あてのモノはほぼない状態(稀に届くことはありましたが)。

そうした現実を嫌というほどに突き付けられたものでしたし、そこからの諍いもちょくちょく

ありました。そういう事が続き、また自身の労働環境も悪化の一途を辿って半日以上会社に

拘束される日も当たり前になり、時間的、精神的、肉体的にも余裕がなくなって日々を

生きるだけで精一杯になったことで2006年秋頃には同人イベント撤退、自身のサイトも

閉鎖して一切の創作活動から足を洗ったのです。俺以上にいろんなモノを持っていた妻を

結果的にこの件に巻き添えにしてしまったのは申し訳なくもありましたが…。

 

その後お話するまでもなくアイドルマスターやラブライブ!を知り、沢山の素敵なアイドル達と

出会った訳ですが、昔なら抱いていた筈の、そんな彼女らを自分の手で描いてみたいという

気持ちも全く起きず、好きという気持ちはゲームやブログ、CD集めやライブ参戦という形で

今日まで表現することとなります。そのブログ執筆も先に触れた労働環境の悪化と疲労(過労)で

思うようにならないでいる事はこれまでもお伝えしてまいりましたが…。

 

そんな自分が何故今になって、また絵など描いてみたいという気持ちになったのか。

ああいう形で辞めて二度とこんな面倒くさい事なんてやるものか!とまで思った自分が…。

昨年、国の方針に端を発した年中繁忙期。ほぼ一年通して12時間以上会社に拘束される

事となり、肉体的、精神的にも極限まで追い詰められました。そんな状態に少しでも

耐えられるよう、自主的に始めたのが筋トレ。少しでも身体能力を上げる事でしか

今の自分には対応できないと思ったのですが、残念ながらその当時は身につきませんでした。

筋トレ意味ねーじゃん!と思ったのですがそれもそのはず、睡眠時間すら満足に取れない

現状でトレーニングしてもただ疲労を蓄積させるだけですから。食事、運動、休養(睡眠)。

これらが如何に大事かをここで身をもって知り、それがその後生きることとなります。

 

そんな日々も異次元フェス直前になって落ち着き始め、年が明けてからも暫く落ち着いて

いたことで、数か月後に来るかも知れない地獄の繁忙期に備えて今から体を作っておこうと

一度諦めていた筋トレを再開しました。色々試してみて、今は腕⇒腹⇒足⇒背というように

毎日一部位、0.5~1h/日くらいのペースで続けています。元々体力に余裕のない自分ですから

限度は現状このくらい、あとは体と相談しながら徐々に上げていく形で。

3か月を越えた今になって効果が出始め、二の腕の力こぶが以前より大きくなり、

加えて腹筋も割れ始めました。そればかりか定時を越える頃にはエネルギー切れで

へばっていた自分、今だと1~2h/日くらいの残業になってますが、それでも体力に余裕が

残っている程。加えて仕事中も以前より体が軽くなったのも分かるようになり、

体の可動域も広がったように思いました。下手すると10代、20代の頃より今のほうが体力

あるんじゃないかと思うくらい。本当の繁忙期に入れば今の生活サイクルは成り立たなくなる

でしょうから、その時はまたその時考えます。

 

こうなると不思議なもので、気持ちにも変化が出始めます。以前なら例え定時に帰れても

家に着いて夕飯食べたらエネルギー切れ。その後は夜中までだらだらスマホばかり見て

夜更かしして時間だけが過ぎていく毎日。仕事の疲れが軽減されたことで寧ろ逆に早目に

休むようになったことで持って生まれた、帰省の度に母親から指摘され続けてきた

マイナス思考も低減されてきたように思いました。ある程度残業するようになった今でも、

家帰ったら今日何しよう?なんて考えるのも楽しみになり、その為には今の仕事を安全に

済ませ、五体満足、安全運転で家に帰ろう、と思うように。

↑このお方のポスト見て本当か~?なんて思ったものですし、筋肉は裏切らない

ネタ程度にしか捉えていませんでしたが、それを身をもって知りつつある自分がいます。

 

そんな中で何気なく思ったのが、最初に触れたまた絵を描いてみたいという気持ち。

時間や気持ちに余裕が出てきた中、YouTubeでAIアートやAIイラスト(ジャンル問わず様々)を

見ているうち、ふと思いました。今でも何か描けるかな?自分が楽しいと思って描けるかな?

と。AIであのくらいのモノを作るのもいいけど、昔みたいに自分でペンを走らせて。

同人活動撤退時に画材全部捨ててしまったので、今は古いノートに鉛筆書きしかできない。

昔はペン描きまで終わらせた原稿をPCに取り込み、Photoshopで彩色してカラーイラストを

描いていた。コピックを自在に操り、美麗なイラストを描き上げる妻には嫉妬心しかなかった

自分も、PCでカラーイラストの彩色ができるようになったのは当時数少ない強みだった。

今はPhotoshopは画像編集、合成のみをアイマスP名刺作りに使うだけにとどまっている。

18年ぶりにそうやって描いてみたらやっぱりブランクは大きすぎ、とても人に見せられる

モノではありませんでした。そうでなくとも俺が長年抱えてきた課題として、

何かを模写するならそれなりのモノはできても、何も見ないで描くスキルは持っていない。

要は自分の絵柄を確立できていないのです。だから人には表立って絵を描くのが好きとは

言ってないし、それ言ってえ、じゃあ○○描いて~!とか言われても対応できないから。

その原因は多分、絵の基本となるモノが何もできていないからだと思うんです。

それを学ぶ機会もずっと無かった。(絵師である方なら)誰しも10代には既に修得している

筈のモノが、自分にはなんにもないんです…(涙)。

 

学ぶ機会がずっと無かった自分、同人活動してた頃はとにかく、何か作ってスペースに

並べなくてはならない。イベントは毎月やって来る。だから基本を学ぶ余裕なんてなかった。

そういう中だったし、俺とは比べ物にならないくらいの技量持ってる妻に教えを乞うた事も

ありましたが、上手くいかなかった。自分の技術を言語化して人に教える、なんて事は

誰もができるモノではないでしょうし、中には長年かかって身につけた技術を同業者に

教えたくないという方もいることでしょう。

今やっているのは例えばネットでイラスト 髪 描き方なんて検索すればそういう事を

解説しているサイトは沢山出てきますから、そこから実際に描いてみること。

できたモノを自分なりに検証し、どう生かすかを言語化して文章で書き起こしておくこと。

一つ一つ欠点、弱点を洗い出して潰していく作業ですから、正直気が遠くなります…。

これまでやってきた事を一旦全部ぶっ壊して再構築するくらいの気持ちでやってますから、

皆さんにお見せできるモノがいつ作れるか、いつ出来上がるかの目処すら立っていません。

それなりの手応えは感じてはいますが、望み通りの未来が見られるかは分かりません。

挫折するかも知れないし、何も変わらない(変えられない)かも知れません。

それでもただやらずにはいられない、やらないまま人生の終わりを迎えて後悔したくない。

その気持ちだけで一歩ずつ前に進んでいければ、と願っています。

 

かなりの長文になりましたし、今までないくらい深刻な話にもなりました。

最後までお読みいただき、まことにありがとうございます。掲載中のシャニアニ感想も含め、

また次回からは明るく楽しい内容でお届けしたいと思っております。

 

2024.4.14 桜井 ちさと 拝

 

↑書きながら聴いてました。励みになります…

 

追記:あの時(同人活動当時)の作品画像も載せたかったんですが、以前CDに焼いて保存した

データもいつかの大掃除の時に捨ててしまったようです。できればお見せしたかったな…。