前回の続きです。
彼の買い物に付き合った後、
彼の行きたがってた給食居酒屋に到着。
店内は、黒板やランドセルがあったり、まさに学校の雰囲気。
可愛らしい感じである
「おー…!ここ、○○っていうバンドグループも来た店なんだよ」
そして、無表情で写真を撮る彼。
クールぶってるくせにミーハーで。
なんか憎めない笑
席に着くと、駄菓子が食べ放題と言われる。
彼は「すごい、テンション上がるわ」と、
全くテンション上がった顔をせず、駄菓子を選んでいる。
また写真を撮っている。
彼と過ごして大分分かってきた。
表情には出ないけど、彼は多分すごく楽しんでいるんだと思う
………………
お酒を飲み、珍しいメニューを一緒に懐かしみながら、雑談。
「今日、渋谷で雑貨屋巡りすると思わなかったわ笑」
「いや、ごめん!電車乗ってたらさ、急に思いついて。ほんとは、まぁ昼飲みしてホテルかカラオケかな~って思ってたんだけど」
苦笑交じりに、フッと笑いながら言う。
え、そうなの笑?
私と全く同じだったんじゃん
「そうなの?私もそんな感じだと思ってたよ笑 だから一応準備はしてた笑」
「え、そうなの?」
「まぁあの駅ホテル(ラブホ)ないけど笑」
「や、あるよ、ビジホが!」
あ、彼も知ってたか笑
こなれてるな
「ふーん…」
と、無表情だが残念そうに見えた。
今日はもう時間ないしね…
ま、これもタイミングよね笑
ついでに、
彼の女性関係について色々聞いてみる。
「そんな話をしたら数時間コースよ?」
なんて、ドヤ顔しながら言っていたが、
まぁ、20分でヒアリング完了する笑
えー、まとめると、
東京に来て早々は、Tinderや合コン等で、それなりに遊んでいたらしい。
ただ、半年前に出会った子が、とても可愛くていい子で、その子と会ってからは他の女子と会うのはやめたという
その子には、彼がずっと女子と行きたかった東京名所巡りを付き合ってもらって大変満足、大感謝。
ディズニーはくだらなくて嫌いだが、彼女と行ったら初めて楽しく過ごすことができたと笑
だが、自分がいずれUターンすることは分かっていたので、告ることもせず、数ヶ月は手も出さなかった。
でも一緒に出かけるだけで充分満足していたらしい。
(マジか笑)
その後、進展しない関係性に苛立ったのか、年末頃に彼女から告られたが、3月で戻ることが決まっていたため、お付き合いはできないと断ったらしい。
しかし、それは理由にはならない、なら地元について行く、と言う流れになったと。
そして、いやいやそれは…と、とても揉めたらしい。
結局、彼女はしぶしぶ納得。
彼が地元に戻るまでの数ヶ月、一緒に遊んでくれることにはなったらしい。帰る直前にはまた会う予定もあるという。
「色々大変だったんだよ…。まぁ、オレも悪かったなと思ったけど。でも東京が楽しすぎて、出かけるだけで満足だったんだよね」
「ふぅん。でもそんな好きな子なら、ついて来てもらっても良かったんじゃないの?」
「いや、東京にいて、あんなつまらない地元行ったって絶対不幸だと思う」
「まぁ、知り合いもいないし、微妙かなとも思うけど…」
「だろー?!オレは向こうに仲間もいるし、そういうので後々色々出てくるのも嫌だし…」
まぁ、彼なりに色々考えた結果らしい。
他人が口出すことではないので、それ以上言うのはやめた。
この揉めにより、恋は盲目状態が解けてしまったようだ。
彼女のことは好きっぽいけど、少し冷めた様子が見られる
だから、またTinderを再開したのか。
ヤリモクで
この話を聞き、腑に落ちた。
そして、
非常に白けた
これじゃ私。
ただの噛ませ犬じゃんか。
やっても虚しくなるやつ
「…つぐみちゃんはどうなのよ?」
「私の話はまぁ、いいよ笑」
と、適当に返事をして、濁す。
なんだかなぁ。
りゅうへいくんの時の記憶が蘇る。
ま、会って2回目で、リョータくんのことがすごく好きかって言われたらそうでもないけど、目の前で好きな人の話をされるのはやっぱ萎えるよねぇ。。
自分も当初はヤリモクだったくせに。
こんな風に思うのは、やっぱりちょっと、好きになってきてたのかもな。
あ〜何か無駄な休日過ごしたな、
もう帰りたいな、
と、思ったのだった
続きます。