りゅうへいくんとお別れして、しばらくして。
また、かずやくんからお誘いがきた。
正直言うと、ありがたい
別れた後は、自己肯定感が下がるから、
こうして求めてくれる人がいるだけで救われる。
傷心中の私はまだモヤモヤしている。
聞き上手の彼に話したら、またスッキリできるかな。。
ていうか、
普通に慰めて〜〜
でも、今、彼に乗換えたいかと言われると、そういう気持ちではない。
慰めてとは思っても、
身体で慰めるとかは勘弁。
全然やりたくないし。。。
どーしよーかなー。。
会ったらそういう流れになるよな。。
かずやくん、それ目的っぽいし。。
というわけで。
「会うのはいいけど、やりたいとかはなくて。それでも良い?」
と、予防線を引いてみる
「別にいいよ笑」
と、言われたので、用事ついでに1時間半ほど、彼の家に行くことに。
………………
当日。
彼の最寄り駅に着く時間を連絡すると、
「住所は○○」
と、ガチ住所が送られてくる。
…警戒心のない。。
てか、勝手に来いってこと?!
お迎えなし??
調べると、駅から徒歩15分。
めっちゃ遠いんだが?!
随分、手抜きな扱いでガッカリ。
デリヘルじゃないんだからさ…
と、思っていると、
「あ、お迎えいる?」
と、追加でLINEが来る。
数分の既読スルーで何か感じたのだろうか笑
しかし、もうほぼ最寄り駅。
これから彼くるの待つのもなぁ。。
「とりあえず向かってみる」
「心強い」
そして、彼の家へ向かう。
……………
実はこの駅、なんの偶然か、りゅうへいくんの職場の最寄り駅でもある。
今日は休日だし、彼は絶対いない。
でも、
この辺りをいつも歩いてるのか…。
彼が時々寄るって言ってたスーパーこれか…。
改札一つしかないし、平日ここにいたら、彼に会えるんだろうな…。
など、色々考えてしまって、
少し切ない
…………
…ていうか。。
かずやくん家、遠っ!
時刻は16時台だが、充分蒸し暑い。
汗かいてきて、段々帰りたくなってくる。
短時間会うだけなのに。。コレ。。
もう来ないかもな…。。
ようやく近くまで着き、連絡すると彼も外に出てきてくれて合流。
「ごめん、遠くて笑」
「ほんと遠い笑!暑かった〜」
「エアコン強めに入れるから、部屋入ろ」
少し申し訳なさそうに、家に案内してくれる彼。
部屋着とはいえ、彼の服はオシャレ。
Tシャツにダボッとしたグリーンのパンツ。
多分、ちゃんとしたそこそこブランドの服だと思う。
だが、無精ひげスタイルなのが、個人的には気になる。
前回会った時に、好きじゃないって言ったのになぁ。
まぁ、ずっと家にいたっぽいしわかるけど。
私への想いなんて、
こんなもんってことね
やっぱ手抜き…。
早くも来たことを後悔しだす。
傷心に、さらに追い打ちをかけるようなことにはならないでほしい。。
と、切に願う
家に入ると、築浅っぽく綺麗な部屋。
一人暮らしにしては広く、モノトーンで統一され、観葉植物なんかも置いてある。
そして、少し高級感のあるYogibo。
オシャレで服好きの彼らしく、服や小物がクローゼットに沢山入っている。
黒いキャップだけで3つもあるし笑
生活感のすごいりゅうへいくんとは対象的な部屋だ。
「オシャレな部屋だね」
「そう?まぁ、インテリアとかオレ好きだしね笑」
飲物を入れて、テーブルに置いてくれる。
ソファに座る彼、地べたに座る私。
彼の隣に座るには、まだ汗だくで。
「なんで地べたなの、折角ソファあるのに笑」
「いや、まぁ綺麗な床だし別に」
「時間、どれくらい大丈夫なの?」
「1時間半」
「全然時間ないじゃん笑」
軽く雑談をする。
15分位経ったところで、
「スマブラでもやる?」
と彼が言ってきたので、スマブラをする。
私も家でたまにやるけど、彼は、かなり上手い。
「めっちゃ上手いじゃん笑!てか力の差ありすぎて無理でしょ、私じゃ」
「いや、そんなことないって」
COMの強さを調整し、彼自身手を緩め、さり気なく、私も楽しめるよう、気を配ってくれているのは感じた。
「あ、やっとかずやくん負けた笑!」
「このキャラは苦手だから笑」
意外と時間たつの早くて1時間経過。
あ、もうあと15分位で帰らないと
…………
りゅうへいくんの話、どうしよう。
折角だし少し聞いてもらおうかしら🤔
前みたいに、巧みなヒアリングで、頭の整理をさせてほしい。
メンターかずやに癒やしてもらいたい
「ゲームちょっと休憩。もうちょいしたら帰るね」
「早っ笑」
彼がソファに寝転がる。
私は地べたに座っている。
「…あのさ、前話してた彼さ、」
「ん?あー」
「良い感じの子ができてて、関係終わっちゃって…」
「え」
「彼婚活してたし、まぁ仕方ないんだけど…」
と、話し出す。
続きます。