これまでのお話

実家処分を決意するまで

実家をしまう 

母屋をしまう

解体前の後片付け

解体と売却 

実家じまい後   

 

遠方に帰省していた最後の夜、母が原因不明の急病になったと弟から連絡が来た。

物が重なって見えるという。

私達は翌日、母の元に帰り次の日に眼科の予約を入れた。

 

ネットで調べたところ、その病気は複視というものらしい。

 

両目で物を見た時に対象が二重に見える場合(両眼性複視)には、脳や神経、目を動かす筋肉の異常が考えられるそうだ。

特に、突然発症する両眼性複視は、脳卒中や脳動脈瘤、脳神経の異常など、命に関わる病気の可能性も考えられるとのこと。

母は両眼性複視のようだ。

 

大変なことだビックリマーク

 

眼科での診察は、眼に特に異常はないとのこと。

そこで、すぐに脳神経外科に紹介状を書いてもらい、眼科の帰りにそのまま脳神経外科に行くことになった。

 

脳神経外科では午後の受付時間ギリギリだったが、看護婦さんが「紹介状がある人だから受け付けなくちゃ。」と言って融通を利かせ、その日のうちにMRIの検査を入れてくれた。

 

母はすぐにMRIを受けた。

 

数十分後、MRIの結果を聞く。

担当の医師は言う。

 

「脳は年齢相応の、気にする程ではない小さな異常はありますが、脳卒中や動脈瘤はないです。

なので、複視の原因は脳ではないと思われます。」

 

とのこと。

 

そうなのか~ えーん

眼でも脳でもないのか~ えーん

原因は分からないのか~ えーん

原因が分からなければ、どう治していくかもわからない 滝汗

 

私と母は医者に来ればすぐに症状が改善されるものだと思っていたので、この結果にとても落胆した。

 

脳神経外科からまた眼科に紹介状が書かれて、もとの眼科に戻される。

 

眼科の先生は脳神経外科の検査結果を見てから、

「今度は総合病院の脳神経内科に行きましょう。」

と言う。

 

そして付け加えて、

 

「もしかすると、治るまでに随分時間がかかるかもしれません。」

 

なんて言う 滝汗

 

治らないという可能性も・・・。

 

なんてネットにも書いてある。

 

ああ、どうしたらいいんだ えーんえーんえーん

 

母は物が二重に見えるから、歩くのもおぼつかないし、娯楽であるテレビや新聞も見ることができない。

何も見ないでボーっとひとり暮らしをしていたら、母が孤独でおかしくなってしまうのではないかと心配した。

 

数日後、紹介された総合病院の脳神経内科に行く。

 

今度は日を改めて、造影剤を入れたMRIを撮るという。

大がかりである。

 

母も歩くのもやっとで、病院の長い廊下を移動したり、なん時間も長椅子で待たされたりと、ヘトヘトである。

病気の原因を探りに来ているのに、母も私も何日も総合病院に通って、疲れ果ててしまった。

 

3回目の訪問で、結局、

「原因は分かりません。」

とのことだった。

そっかぁ。

ここでも分からないか~ えーん

 

でも、その後も総合病院に経過報告のため、一カ月後に行くことになった。

 

結局、原因も分からないし薬も出ないしで、このまま様子をみるしかないということになった。

 

途方に暮れた えーんえーんえーん

 

そして・・・、

この目が複視になって歩くのもおぼつかない母を、

ケアハウスに入居させるという話も、

とても、しにくくなった。

 

私が薄情な感じにならないはてなマーク

ヒドイ娘っぽくないはてなマーク

 

でも、じゃあ、どうするのはてなマーク

 

今の私達の賃貸マンションで同居するのは無理だ。

 

かといって、現在母が借りているアパートはうちから2㎞も離れていて遠すぎる。

何かあった時、すぐに気がつけない。

すぐに走って駆け付けられない。

 

約1年前に、ただ強風が吹いて実家の大木が倒れただけ。

 

 

あの時から、なんだか全ての責任を私が全て背負うことになった感じで、苦しい。

辛い。

泣きたい。

 

こんな風に思ってしまう私は、薄情な娘なのだろうかはてなマーク

 

image