義務は重く権限は軽い理事長 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 


うちのマンションは第7期から5人目の理事長になります。過去に2年やった人が私含め2人、ほかは1年だけの理事長さんでした、
 
 もう何年か前、理事会やってた年配の理事長が、月例理事会で、ご自分は納得できない提案を理事長の拒否権?でダメと葬り去ろうとした。そこで監事だった私とやりとり。
以下のやりとりは本当にあったもの。
 
監事(私):
 「理事長さん。理事会では理事長には1票しかないから、理事長さんの一存では
決めることははできなくて、これ20人の理事による多数決実施ですよ」(ま正しい)
 
理事長:
 「例えば自分が反対でも、採決で決まったら理事長も従わないといけないの?」
 
私:
  「そういうことになりますね...」
 
理事長:
  「これは総会の議案の内容だけど、もしも私が反対だったとしても、理事会で可決されたら、そのまま総会で議案になるわけ?」
 
私:
  「そうなりますね。規約で、総会議長は理事長しかできませんから、委任状の殆どは理事長の扱いになるので、賛成で使っていただかないと困ったことになります。」
 
理事長:
  「で、私は反対なその総会での議決の結果にも責任をとるわけ?」
 
私:
  「... ということになりますね。」
 
理事長:
 「義務だけあって、権限が全然伴ってないじゃないか。
企業であれば、そのようなことはありえない! 
やめてやるっ!」

 
 その後いろいろなだめたりで大変だったのですが、その理事長さん外国暮らしも長く、国際的な大企業で部下とか沢山いる役職につかれていた人です。 ま、言ってることはもっともだなと思った。
  バランスを取るには、理事長に独裁者的権限を与えるか、
逆に、理事長でない理事会役員に責任と権限を分担してもらうかしかない。
 
 実際に、理事長として自分の意に染まぬ議案をだすはめになったら、1区分所有者としては個別の議案に反対する権利はありますから、その権利を行使を貫こうと思ったら、委任票を道ずれに反対もできませんから、その場で理事長を辞任でもするしかないでしょう。実際に、私もこれで上程されるなら、理事長はやめさせてもらうは言ったことがあります。
 
#よく、党議拘束みたいに、理事が個別の議案に反対してはいけないという人がいますが、当然間違い。うちは相反するA(ミニショップ業者解約)/B(ミニショップ営業時間大幅短縮)って議案を連続で採決して、理事は勝手に自分の意思で賛否を決める(理事長の私はいずれも賛に成する)ってのをやったことあり。意見が6:4程度に割れてたから。条件つきでAが可決されたので、Bの採決は実施されませんでしたが。
 
 うちのもともとの規約だと、決済許可など保存行為に関しては、全ての権限が理事長に集中していて、規約+細則に”理事長しかできないこと”が100箇所とかでてきてました。端的にいえば”組合”の印鑑は理事長しか押せなかったわけです。
 一方で、なにか新しいことを始めよう、代えようとなると、理事長がもっているのは理事20人の理事会のうちの1票です。 なんか失敗でもして、訴訟でも受けた場合に、必ず理事全員で”被告”になって一緒に闘いましょうならいいですが、責任だけは理事長ねとなることがあるでは、義務と権限のバランスがとれてない。
 
 これは、区分所有法にでてくる管理組合法人的なたてつけで、理事会を組織するようにしながら、区分所有法でいう”管理者”には”理事長個人”という自然人をあてている制度【現行の標準管理規約準拠で規約がつくられていると必ずそうです】が、木に竹を接いだように変なのだと私個人は思ってます。 
この点は次回もう少し進めて考えてみましょう
 
 ”理事長が区分所有法の管理者である”という条文が規約に残っているうちは理事長に戻る気は私はなかったなぁ... とかいったら、理事長に全責任があるのは当たり前じゃん?とか万年理事長の人がいいそうな...気もする。 思想の差ですな。
 かくしてうちのマンションの1-2期の理事長をやった私の感想は上の図みたいな感じだったわけです。
 
# 管理編はしばらーく理事長論と理事会の組織化編です、ずっと続きます。 

 前回のブログは”理事長は割に合わない”編だったのが効きすぎた? のか理事長さん(議案素案を貰ったりでお世話になりまくってる)が何故かいつもご愛読いただいている奥様に”理事長って割に合わないの? やめれば??”とか言われると困る~とか。
 結論を先に書いちゃえば、人間”カネのため”だけに生きているわけではありません。私が、もし理事会をやらなければ、知り合いが全員博士号もってる研究者だったのと同じように、その人ももしも理事長にならなければ、知り合いのほとんどが東大出だったんじゃないかな。理事会やると、知り合いが増えて人生の幅が増えますし、なによる人格が陶冶されます。(こんな私でもやる前よりはちょっとは”いい人”になった筈)
まぁ・・・最後まで読んでね。

 

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本ブログの内容は、著者の個人的見解であり、著者の所属するマンション管理組合、 勤務先、その他所属する一切の団体の意見、方針を示すものではありません
 


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