総会での”総会屋さん”対策 -2 | はるぶーのマンションヲタクな日々

はるぶーのマンションヲタクな日々

マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

総会屋さん対策編 その1の続き。 1では
- 質問や反対意見の表明もしっかりあって2時間程度で終わるのがベスト
- 理事会側が議案説明に使う時間はぎりぎりまで短くする
- 理事長≡議長はできるだけ採決のみに徹する。議案の趣旨説明はやらない

を書きました。
 
 質問や反対意見対応にとれる時間は1時間くらいです。これをただ1人の人
への対応で使い切ってしまってはいけない。沢山質問をしたり、延々と反対演説
をしたりといった、"総会屋”さんには、ここ3年で3人ほど会いましたが
パターンがあります:
 
(1) せっかく総会にでたのだからで、日ごろ顔を合わすことのない理事会に
  対していろいろ聞いてみたいことがあるで、議案とあんまり関連性の
  ない質問を沢山する人

  ---会計報告をしている議案中で、管理会社の掃除がなってないとか
  ここは掃除してもらえるポイントではないのかとかまぁ次から次へと
  よく思いつくなぁとか....
(2) とにかく理事会の出してきた議案のどれかが気に入らないので延々と
  反対演説をする人。

  ---特定の案件(理事会全体からみると些細な部分が多い)に
  非常にこだわりの強い人が多くて、特定の議案から永久に離れようと
  しません。
(3) なぜか理事会(理事長?)が気に入らないのか、ありとあらゆる議案に
  どこかしらつっこんでケチをつけたがる人

  ---とにかくもっと支出は激しく削れるはずで、いきなり管理会社を
  替えるべきで、その検討もしていない理事会の出す議案には全部反対
  とか。。。
 
 こうしてみてくると、どれも議長の采配自体で”総会屋さん”に黙れと
はいわなくても、その人の話している時間を短くすることはできることが
わかります。
 またメインに影響を考えるべきは、たった1人の総会屋さんが賛成するか
どうかではなくて、その処理で、残りの参加者全員がどのように感じるか
です。

 
● まずは、総会では議案に直接関係ないことは扱わないことを徹底
  しましょう。
 
   ただ関係ないですよねで切っちゃうと、予算承認の案件とかで
  いや関係あるで食い下がってきますから、総会としては終了を宣言した
  ”後”にちゃんと理事会への質問タイムがありますよと宣言してから
  始めるのが(1)のタイプに対しては有効です。
  
  うちの総会では、意見が割れそうな議案を扱って時間を読みにくい
  管理組合の総会を後に、割としゃんしゃんで終わる自治会の総会を
  前にして、まず自治会側でさくさくのスピード感で回したところで、
  一番紛糾しそうな議案を一番頭のほうにもってきます。
  (質疑で疲れると、後さくさく進む傾向はあるから重たいのを最後に
  残してはいけない。先に質問疲れで弱らせておいたほうがよい)
  で両方総会が終わったところで、総会としては終了もう帰ってもいい
  けど、質問は”自治会” ”理事会”どっちでもいいから受けるとして
  自治会長と理事長が2人で登壇
します。3-4割の人はわらわらと
  帰ってしまいますが、ちゃんと残って質問を聞いていく人もいます
  から、総会としては2時間で全議案を可決したあとのおまけタイム
  ならのんびりやっていても構わない。
 
● 相手の発言が ”質問”なのか”意見の陳述”なのかを明確に区別する

 
   反対する人にはその人なりの世界観があるし、とかくいろいろ早く
  初期に設定されたものを変えてしまいましょうというものには反対が
  でやすい。説得して意見が変わるわけではないので、自分の意見を
  頭ごなしに否定されるともっと反発してきますから、やりとりが
  永久に終わりません。
   
   特になにかを大きく変えようという議案では反対意見を述べる人は
  必ずいるはずですが、どんなに睡眠時間を削って書いた議案でも、
  論戦を挑んではいけません。
  『反対意見はあるかと思いますが、議案としては理事会内で熟慮して
  出したものなので、採決で反対していだだくしかありません』

  といった言葉が有効です。
   議案書に不明点があるという指摘以外は、理事会側で言い返す
  と無限ループになって、無駄に総会を引き延ばした罪では、
  総会屋さんも理事長も”同罪” になります。
  
   相手の演説はいくら長くても、回答はとても短くあっさり。
  理事会側が時間を使わないことと、できるだけ相手の発言はただの
  1回で終わっていただくことがポイントです。
   議長が、裁決だけに徹している場合には、2回目の発言を行う前に
  ほかの人の意見・質問を聞きましょうで、そちらを先に指名するのも
  ポイントです。
  (なので、総会の一番最初に、挙手→指名→きちんと部屋番号名前を
  名乗ってからでないと質問などの発言はできませんを徹底しましょう
  不思議なもので、総会屋さんは名前を名乗るのを嫌がる人が多い)
 
   相手の主張に事実の誤認などがあった場合は、議案集の●●ページ
  に詳しく説明してございます程度であっさり。
   反論は、その人の主張で、多くの会場票が反対に流れそうな場合に
  限ったほうがいいですね。
 
   一方で、賛成できるかどうかわからないので、不明点を明確に
  してほしいという質問には真摯に回答する義務があります。
  これで大抵の (2)のパターンの人は鎮圧可能です。
  --新規の質問だけで何10分もかけるほど思いつく人はいないから
 
● なにか大きな点で理事会に対して不満があり、とにかく噛みついて
  くる人には、また別の対策がありますが既に長いのでその3で。

 
 シリーズその4からは反対票の多かった議案で、とても総会をのば
す原因になった失敗事例の事例研究に進みます。

よかったら、ぽちってください。別にやばいことは何もおこらなくって
マンション管理の人気ブログリストです
 
↓ ↓ ↓ ↓