騒音問題への対応(3) - 白黒つけましょうは愚策 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 うちのマンションでは騒音問題は各ブロックの担当理事が扱うことに
なるけれども、1期あたりに私が一人ででかけていって、今度は私がやり玉に
上がった経験から、可能な限り仲裁を行う場合には2人で
ってことになって
いる。今までに、そこにまで至った回数は、3年半で4回。
 うち自分のブロックでの担当になって、夜中だの早朝だのに音を聞きにきてくれ
とまで言われたのが1回だけかな。でも実はこれが一番ヘビーだった。
(結果として、下階は、その部屋を売り払ってでていくことになっている。
もう少しうまくできたかなぁという気はあるけど、苦情元の家は、両隣
からはやはり子供や犬でクレームを受けていて、しかもペットクラブの
加入証を掲示していなかったなどで、あんまり同情できない点も多くて
実はあんまり罪の意識はない。 音の苦情元が、同時に苦情先である
パターンは結構あるんですよね。
まぁでもこれで失敗して、いろいろシステム的に改めた点も多い)
 
 大抵は、4人いる管理人さんの中でも、割と苦情処理が得意な2人くらいが
対応してまぁ、話を聞いてガス抜き。管理組合まで上がってくるのはそこでは
解決しないからどうしても管理組合に話を聞いてほしいというパターン。

 
 まかなりこじれた状態で回ってくるので、
下階に聞くと 『上の音が気になって寝られない...』
上階に聞くと 『フローリングに遮音カーペットまで敷いた上で、普通に
暮らしているのに、下階から頻繁にクレームされて、神経がおかしくなりそう』

とか。 まぁ両者の主張が一致していることはありえなくてどっちのいうことが
正しいかはわからない。

 夜中すぎにかかと歩きされるから煩いといわれてもなぁ。。。
確認のしようがないのも事実。
 
#実際に、なにかの拍子に電話番号かなんかを聞いて、今煩いですよと下階が
 上階にその都度クレームの電話なんかいれていたパターンまであった。
 これがどうみても、下階のやりすぎでしょう。

 
 実際に騒音計で測定すると、まぁ聞こえるといえば聞こえるけど、断続的に
40dBを超えるような事例は今までにないから、裁判とかででてくるとこころの
”受忍限度内”ってパターンが多い。
 管理組合としてどちらの見解が妥当であるかどうしてもどちらかを選べ
となると、今まで扱った殆どのケースで『下階の過剰反応でしょう』という
裁定になると思うけど、これをその人にいったところで解決するわけではなく
て、理事会(あるいは対応した理事)が逆恨みされるのがおち。
 
 なんでもできるだけ自分で解決しましょうがモットーの私、割と最近
騒音計(長時間記録してパソコンに取り出し可能なもの)を購入して、
借り出しを必要とする住戸に対しては貸出を実施している。
 例えば 35dB 級程度で訴えてもまぁ絶対勝てないと思うけど、そんなことは
どちらにも言わないで
『 とにかく、自分で測定した上で、自分で解決策も考えてください。
 どうしても仲裁などが必要なら理事複数人立会いで、面談などを実施
 しますが、理事会は、裁判所や、警察のような機能はもちません』

としていますね。
 
 管理人さんが、できるだけ上手に『ガス抜き』するんだけど、
管理人さんにとっては、下階の人も上階の人も、結局はお客さんで、
あんまり怒らせると、そのうち夜中に、管理会社の夜間連絡センターに
電話をかけてきて”匿名で”(まぁ実際は誰かばればれなんだけど)
●●管理人はひどいことを言ったからクビにせよとか言われかねない。
ーーーうちでは、4人いる管理人さんで、住民にきっちりいうべきことは
言うんで怒らせることもあるのは2人だけで、その2人にだけクレーム
電話は集中しているけど、私としてはクビにするなら、その2人は最後
かなと思ってる。だって、クレーム案件は扱わなければ、とばっちりを
食うこともないわけで、難しい案件の相手をしているってことだから。
 
 一度変に両方に情けをかけたら、上の部屋は普通に暮らしている、
下は煩いで、両方が納得できる解決方法として、
”建物に遮音上の問題(瑕疵)があるので、管理組合から、売主に
 対してそれを是正するようにとか要求がきた。

、、、とんだとばっちりではある。
 
 これきっちり決まった大きさの騒音や振動をだして、下への影響を
測らないといけないから、重量・軽量衝撃音の遮音効果(LL値/LH値)
の測定をしないといけないわけで、
タイヤを落っことしたり、タッピングマシンという以下のような
機器を上階に設置して、下の階で音のレベルを測定するとかいう
おおがかりなことになる。
 http://www9.ocn.ne.jp/~zad/gyoumugaiyou/3_4ShaonSokutei.pdf
 
 これ、実際に見積もってみたら15万円。理事会で審議したら、
下階が払ってくれるなら、検査はしましょう。結果瑕疵であるとなれば
瑕疵保証には調査費用も含めることもできるから、伝票は同額で
理事会で買い取って、売主に回すからってとこまで話をもっていった
(まぁいかにも私がまとめたらしい裁定ではある)
けど、下階は払わなかったな。
 
 結論としては、騒音問題は、”誰が悪いのか”を決めるって態度で
臨んでもあんまりハッピーな解決にはなり得ないってこと。
上下階+理事複数人とかでテーブルでも囲んで、まぁまぁ仲良く
やりましょうよとか、人間関係の改善を目ざすしかないんだけど、
こういうのは私は苦手なんだよなぁ。。。
 
 うちのマンションでは、下層階だけなぜか音のクレームが多いという
傾向があるんだけど、次回はその話でも。
そのあとで、中途で途切れてる保険の話の続きでも。


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