相見積りの功罪(2) -見積もりの工夫 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 長くなったのでその(1)の続きを少し。

 その(1)だとちょっと教科書的すぎるなーというかリアルな体験談に
なっていないので、50-100万程度の修繕工事などで管理会社に相見積もり
なしで見積もりをお願いしたら。。。って話。
 
 その(1)の主張は、管理会社に任せて、自分でせっせと見積もりをとった
のを2-3割の差なら、数十万級程度の工事だったら、”ぼられてない”と思って
いいんではないかなって話。
 
 けど、2-3倍高かったらさすがにねってことで、実際にそんな例があるか?
といったら、”ぼられそう”になったことは実際にある。 
まだ築浅なんで
大抵の不具合は、2年アフターでしょうでごねれば無償修理になるから、
実際にはアップグレードに相当する工事だった。
 
 駐車場の入口から地下1階部分(うちのマンションはちょっと変わった高さ
関係で、エントランスは地下1階になる;容積率参入除外)に向けて、
エントランスに回らないで駐車場内をつっきる歩行者が非常に多い。
該当部分が実際には非常に暗いので、車に轢かれる事故ってのが発生するん
では?と1期の理事会で問題を指摘して、売主協議で、じゃ該当部分の灯り
をワット数アップして、かつ色温度を2500Kのから、白色に近いもっと同じ
ワット数では明るいやつに替えましょうって提案をして、すったもんだして、
費用は売主・組合で折半になった。

(実際非常に暗かったので、売主がごねていたので、半額負担で早期妥結)
 
 工事は、基本高所の管球交換だけで、10箇所ちょいの交換。
みつもりをとってみたら、30万とか。。。いくらなんでも管球1個の単純
交換あたり2.5万円はあるまい。。。

 いろいろ調べてみたら、
 - まぁ特殊な管球で定価は非常に高いものだったってのがひとつ
 - あとは、非常な高所作業を、どんどん車がくる駐車場内でやるので
   高所作業の専用車をレンタルするってのでひとつ
 でコストが高いんですって話だったけど、

 ① じゃーってんで、管球の値段を型番を聞いてgoogle 検索してみたら
”定価”のまんまで計上されていた。
まさか、管球を”定価”で売ってるとこはないよねぇ。。。。
価格.com 的な管球のサイトで調べてみたら1本買うだけで6割引き。
実際は10本以上のまとめがいですから。。。
 
 ② ほかに、作業経費も、一体何人くるんだ???ってくらい
  盛られているとしか思えない。
  一体何人来て、どれだけ作業するつもりなのか全然わからん
  (何も言わないで作らせると、見積書には、何人×何日の作業を
   発生させるつもりなのか書いてないことが実に多い)
 
 ①は明示的に指摘して、組合から支給するのでいいか?として、
②は人工(にんく;人日というか要するに何人を1日拘束するかという
作業量単位)を明らかにせよとかいったら、
あー計算違いでしたとか (??)で
なんだかんだで6割引き程度になったかな。
 
 要するに”折半”の約束をしたあとで、”少なく見ても2.5倍は割高”
な見積もりを売主はもっていたわけ。
.... 誰もきがつかなきゃ折半どころか儲けるつもりだったとは、
恐るべし売主。

 
 売主と管理会社は一応別会社、やったのが管理会社だったら一発退場
レベルだと思いますが、この時の教訓をもとに、管理会社にも見積もりや、
工事のチェックについては、以下を励行するように命じています。
 
 
<相見積によらない管理会社への発注時ルール >

 
1. 見積もり書はできるだけ細かく経費を別々に計上すること
   (1)仕様する部材・管球など。
       ---型番まで正確に全部明記すること。
        型番はWeb上で定価が確認できるものを優先使用
        そうでない場合は定価証明をつけ、なぜ特注品の利用が必須なのか
        を説明いただく。(まOEM品での検索逃れとかは日常茶飯事)
   (2)工事の詳細仕様を明記すること
       ---工程ごとに、なんの作業を何人きて何日作業するか
        を明記する。工事のかなりの部分が人件費なので、
        人工を明らかにしてもらうことには意味はある。
 
2. 実際の工事の来訪人数を、マンションへの来訪時間・退去時間を
   工事ごとに記載した帳簿を作成して、何人がどれだけの時間はたらいて
   いたかの証拠を残すこと
 
3. 全体に一般管理費をかけるのは構わないが、出精値引きなどの形で
   前回から値引きしました的なものは、値引きの内訳がわからなくなって
   他の見積もりと比較できなくなるので不可。値引きの場合、上の個別
   項目ごとに値引き割合を明確化すること。

 
 まぁ、嘘をつく方法はいくらでもあるけど、部材の正式な型番とかまでの
記入をしろは結構効果があります。 全体として”ほげほげ一式”で見積もり
がぺらっと数字1-2個できたいたころよりは、まぁ納得しやすい見積もりが
その後は届くようになってます。
 
 そろそろ、なんでも不具合は2年瑕疵担保保証におしつけることもできなく
なってきているので(実際にはもう竣工から3年半たっている)、計画修繕に
よらない突発的な故障などもちらほら。 今後少額のがあんまり年間に沢山
でてくるようだったら、こっちもケアしないといけないのかな。。。って
ところでしょうか。
 
 ”管理会社”には、今までに気が付いた形で2-3倍にぼられたという
経験はないので、ちまちまとした工事(10-30万円級程度まで;年に
1-2回発生)はまぁ言い値で払っているのが現状かな。
 

 
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