役員報酬編の続きです。
この話題結構関心が高いみたいで第1回がブログの読者ランキングで部門別では
トップになっていましたね。
議案書を書いていたりしてあんまり時間とれないでさぼっている間に同じ
アメブロでブログ書いているミッキーさんことmicky022 さんも役員報酬に
ついてとりあげてくれています。
ここです ↓
http://ameblo.jp/micky0022/entry-11223450766.html
ってことでその連動企画です。(そこのコメントにも書いたけど)
こちらは、こちらでそろそろ大規模修繕ということで、理事会としての
経験年数は遥かに豊かなマンションで、”報酬を導入しない理由”です。
参考になると思うので、読んでみてください。
私の意図は再反論というもんじゃなくて、もともと書くつもりだった
役員報酬を ”導入したほうがいいマンション”と
”導入しないほうがいいマンション”の後者の典型例かなぁと思ったから。
2つのマンションは、戸数は実は殆ど同じですが、役員数が2倍以上違う
など運営方法はかなり大きく違います。
もっとも大きな差は
”立候補ベースの役員が殆どで、理事会が構成されていて
特に理事長は決してくじ引きでは決まらない”(ミッキーさんとこ)
”殆どの役員が輪番制で決まっていて、理事長を希望して引き受ける
人はずっと現れていない”か (うち)
にあるでしょう。
立候補して理事会をやる人の多くは、理事会に座っている時間
よりも、そこに向けていろいろ準備をしている時間のほうがはるかに長く
なります;メガマンションの理事長ともなれば年500-1000時間はかけていて
不思議ではない。
どう設定してもどこだって決してお財布は潤沢ではない管理組合
月せいぜい数千円程度しか払いようはないですから、輪番をあてないで、殆ど
役員が埋まるマンションで採用するのは、むしろ弊害のほうが多い
(飲み会1回分程度で金貰っているんだからちゃんとやれなんて人が現れる
ほうがよほどいやだしと、立候補理事なら考えるはずで、私も1期目には、
この採用はあり得ないと思っていた)
.... うちのマンションでも逆に報酬を設定してから、むしろ意識高めの人が
報酬がでるのではそこまで責任とれないとしり込みする傾向はかなりあります。
(無償なら責任がないわけではないので、これは当たっていないと私は思うけど)
逆に、非常に高めの報酬を設定したとしても、やはりお金で解決しようとすれば
”お金でしか動かない”ような人しか集めることはできない。
湾岸タワーなんかだと、実に20人とかの理事を超える立候補者があって、
”立候補者で誰を落選させるかのくじ引き”としたというマンションの例もよく
聞きます。 そこまでの意識高めのマンションに、報酬制度は、上に書いた
害のほうが大きいでしょう。
一方うちは、23人の役員で、前の期からの連投が 1⇒2期 は 5人、
2⇒3期は1人、3⇒4期が2人で、ここには”私”も含みますから、
自分自身が身を引こうと決心した時点で、
”理事は全員輪番で選任” ”理事長はその中からじゃんけんで負けた人がなる”
を前提とした制度設計を行う必要があります。
ある日突然輪番にあたった理事が、さらにじゃんけんに負けて理事長になって
500戸を超えるマンションを運営しないといけないというのはある意味で
かなりの悲劇です。 理事長がじゃんけんで決まるのは見たくないから、2期
やってけどまぁかけられる時間的に限界。 3年で述べ70人、実数で60人ほどが役員をしましたが
理事会への出席率は立候補者 80-90% 輪番 40-50%といったところで、
きても座っているだけで、ほかの委員会などへの協力が全くない人もいますから、
輪番の実働率はうちのマンションで1/3程度ですね。
(立候補はしないけど、あたれば立候補者以上にちゃんと仕事をする輪番理事は
いる。この割合が1/3ってこと)
輪番だけで回していくことを仮定すると、お金で吊るとかしないと理事会が
成立できません。標準管理規約準拠の規約で、監事でない理事の半数が理事会に
でていないと不成立で一切議決ができなくなって、出席は”委任状”で替える
ことはできません。前回の3000円の報酬は、理事会だけ出席する理事に
とっては、時給1000円程度になりますから、実出席率の向上にはやはりちゃんと
効果があります。
。。。。お金がどうこうより、出席ベースでの支払いなので、理事+監事23人の
議場への出入時間、欠席などの結果が、戸番・名前いりで議事録公開されるので
ずーっとさぼれないって心理的効果のほうが大きいでしょう。
私は、かなり長いこと理事会はボランティアベースでの立候補者中心で回す
べきだと考えていて、報酬などとんでもないと思っていました。
一方で、うちのマンションでは立候補者などでてこないのも間違いない事実です。
1-2期と連続で立候補ベースでしっかりやってくれた副理事長
(子供が生まれたばかりとかでまぁお休み中)が、せめて少しでも報酬があれば、
奥さんに、『そんなに一生懸命にやっても1銭にもならないんでしょ』と言われず
にはすむんですけどねと言われて凹んでいた(のを聞いて私も凹んだ)のが、
まぁ導入の動機でした。
うちのマンションは、売主との瑕疵担保保証に関わる協議の会(相手の責任を追及
するんですから、相手より多い人数で取り囲んでいじめないと勝ち目はありません)
開始時間にいたのが、売主側5人、マンション側1人(私だけ)って状態だったから
なぁ(後から2人きたけど)。nq
。。。。ここまでの関心の低さには正直いってがっかりもするけど、500人の関心度
を上げる方法は私は知らない。 正直だめな住人のいるマンションを買ってしまった
なと後悔はしているけど、まぁ住民レベルは販売時にはなかなか選択できないですからね。
(多分非常に若い一次購入者割合の多すぎるマンションはこうなるのではないかな。
私みたいに2回目程度だと理事会に入った経験までなくても、総会などには慣れている
はずだから)
立候補を募るには寝る時間を削って広報しまくってもダメであるということは知っていて
まぁ私には解決できません。
私は1円もほしくないけど、まさか自分だけ辞退ともいかないですからね。
いわば当人の意思とは全く逆に、やむなく導入なわけです。
うちのマンション同様、実出席だけでは理事会の成立が危ういような理事数の
多いマンションでは、確かに出席率アップだけには効果はありますから
(増えた人は意見もいわず、ただ早く終わることを祈りながら座っているだけでは
ありますが、流会するよりはまし)検討してみてはどうかなと思います。
まとめると
理事会としての機能不全度が高い2流以下の管理組合には採用を推奨、
自発的に動く役員で構成された管理組合には採用しないことを推奨したいわけです。
次回に続く
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