忘れられない緊張と不安の一日の記録。

娘が一度に7本抜歯をした日。

初めての全身麻酔の日。

心配で仕方がなかったのは当然だが、それよりも何よりも思い出しても涙が出てくるのは、抜歯後の娘の姿。

麻酔で意識が虚ろながらも、両顎を自分で冷やしながら、ボーっと座っていた。

大粒の涙を流しながら。

 

 

辛い…辛すぎる…

 

 

私でよければ何本でも抜歯するし、なんでも臓器あげるよ。

既に子宮摘出してるから何だっていける…くそ!!

と、もはや代わってあげられない自分の不甲斐無さに悲しみと怒りにまみれていただけの母。

本当に邪魔ですね、ハイ。

 

 

現在は順調に回復して元気だからこそ、呑気にこんな事を書き残しているのだけれども、も、麻酔が切れた後の意識がはっきりしてきた時に娘の話を聞いてみると、

「麻酔…すごい…完全に 異世界 だった。」

※異世界ものが大好きな娘っち♡

 

「いつ始まって終わったのか全く覚えていない。

何となく思い出せるのは…

ぼんやり痛いと思いながらkeep hereと冷たいのを渡されたからキープしていたら、お母さんとお父さんが来てくれた事かな。」

 

おぉ、そうなのか。

涙をポロリ流していた事も全く覚えていないのだそう。

「え!? 何で私泣いてたんだろー!?」

と、驚いていた。

あぁ、良かった良かった。

そんな感じのエピソードで収まって。

 

娘の口は生まれた時からすごく小さくて、それこそ離乳食を食べさせる時のスプーンが口に入らず苦労したし、激細シリコンスプーンを今は亡き叔母が探して送ってくれたりした。

体が成長しても口のサイズは小さいまま!!笑

それがシンボルって感じで可愛いんだけど、歯が生えるスペースが無いのは困りもんだった。

 

 

↓ブラジル帯同時代の歯科検診の流れから歯科矯正を始めて(口内スペースを横に広げる事からスタート)

この時は3本同時に抜いたって書いていた…忘れてた…抜きまくり人生だな

 

↓日本に帰国してからも転勤が続きながらも細々と歯科矯正は続けていた。

この時もわたくしお怒りの様子

 

病院の方針や使う装具が変わると1から知識を付けなくてはで少し負担だったし、同じ日本の歯科医なんだから過去データを共有したり治療を統一してくれよーと何度も嘆いたし、費用面では何年分のメンテ含めてまとめて支払いとかもあり、全体的に転勤族には辛ぇー、と切なくなる時も多々あった。

そして今回アメリカ生活がスタートして歯科検診を受けてからの、この日までの流れ。

今後、奥歯4本は正常には生えてこない、正常に生えている隣の歯を傷付けてしまうとの事で、奥歯と親知らずの計7本の抜歯を提案された。

矯正は必要になるだろうと覚悟はしていたが、まさか抜歯とは。

しかも7本て!!

 

スパイの拷問 やん。

一日にそんなに歯を抜いていいんすか!?

 

とにかく細かく調べて、何度も医師と話して、セカンドオピニオンも探して、通訳サポートをされている方の経験やアドバイスをたくさんいただいて…答えを出すのがしんどかった。ご協力感謝です。

そして今回、本人も納得して奥歯4本と親知らず3本を抜歯した。

ダンナと協力して、もちろん一番は娘が頑張ったからこそ、結果うまくいって本当〜によかった( ;∀;)

 

始まりは、アメリカ生活が落ち着いた頃にネットでネチネチ探して辿り着いた、現在家族揃って歯科検診をお願いしている女医先生との出会い。

ご自身のお子さんも通っているお墨付きの口腔外科を紹介してもらったのだが、そこの先生も納得するまで話してくれたし、スタッフさんもすごく親身になってくれた。

当日も、例の←例のって知らんし ドラゴンボール大好き歯科助手のエスパニョーラ君が付きっきりでサポートしてくれて、もちろん医師も立て続けの手術で忙しいだろうに最後にわざわざ話しにきてくれて、不安で仕方がなかった我々に寄り添っていただいた気がして、精神的にもめちゃくちゃ救われました。

娘の後に4人程、同じくらいの高校生が抜歯待ちでナーバスな感じだった。

人気医院なのだね。…人気って言い方どうかと思うが。w

 

抜歯した娘の歯は想像以上に小さかった。

抜歯後の腫れは割と落ち着いていて、すぐに元通りに。

あとは、元々使えていない奥歯4本だったというのもあるのか、両側抜歯だけれども食事は想像よりスムーズに出来ていた。

早く固形物が食べたいであろう娘の前で、とんかつを揚げてしまったのは大反省だけど←オイ、お前

傷も綺麗に回復していて、日に日に普通食になっていくのは嬉しいったらありゃしない。

 

来月から、これまた女医先生のお墨付きの矯正歯科へ通う予定。

アメリカの医療費のエグさに笑いしか出ないけど、改めて日本の国民保険&社会保険制度の有り難みを実感しながら、長年付き合ってきた娘の歯科矯正ネタが無事にゴールへ向かっていくのを祈るばかり。

 

 

簡単に作れるゼリー

前夜からしっかり準備しておいて正解だった!!

 

両手を使わずに冷やせるのはストレスが無くて良いね!!

これは本当に大活躍だった。

荒くれ者のおかんが顔をぶつけた時にも役に立つに違いない!!