今日はスクーリング2日目。
相談援助演習の日でした。
部屋からは晴れ渡る青空。
国技館がしっかり見えます。



中林クラスは
演習Iからの同じメンバーが多く(2年間同じ)
実習指導ともまた違った雰囲気で行われます。
お互いを否定しないブレーンストーミングを基本とし、高め合う、認め合う関係性の構築を行う。
常に温かい雰囲気で笑いが耐えません。
これは明るく気さくな中林先生のお人柄から私達の本来の力が引き出されたものでもあります。
演習Iから、中林先生にはご指導を頂いて参りました。
クラスのみんなでラポール形成を行う、
そしてグループ、クラスの協調性を養う。
それは利用者支援に深い結びつきを持ちます。
中林先生のソーシャルワーク演習の展開の中のひとつをお伝えすると、
例えば基本の基では、
グループワークを行う際、テーブルや椅子を自分達なりに工夫し、協力して移動しなければならない。みんな同じ行動をするものだから、誰かはやる事がなくなります。それでぼさっと突っ立っているものならすぐに動いて!とご指導が入る。やる事がないのに、です。
中林先生が私達へ伝えたかった学び。
それは
『いつ何時も、今、自分が出来ることを考えて行動していく』
ということであったのではないかと、
私なりに解釈しました。
これはあらゆる社会資源との連携をひとつのキーワードにしているソーシャルワーカーには欠くことの出来ない視点でもあります。
そして今日は実習後の事例検討を行うグループワークでしたが、
福祉現場とソーシャルワーカーの価値を考える上でジレンマを感じる事例がありました。
そこでの気付きは
ソーシャルワークは必ず解決しなければならないというものではないということ。
それ以前に、利用者の抱える不安をありのまま受け止めていくことが大切である。
そして自分が、相手のために何かしてあげるヒーローにならないこと。それは事業者の都合、視点であって、ソーシャルワークはそんな浅はかな領域で展開されるものではない。あくまでも利用者と同じ目線で在ること、時間をかけていくことが解決へ繋がる手立てとなる。
…中林先生のメッセージは、やはりソーシャルワーカーになりゆく私達へ向けた厳しくも温かな強い真髄の部分での思いをお伝えくださいました。
演習の中で今日、私個人で感じていたことは
信頼関係を作ってから相手の理解が始まる…
と言う話が出たのですが、
信頼関係は作ろうとして作られるものではなく、相手を理解したい、知ろうとする事から
自然発生的に自分の感じられないところで作られていくものなのではないか。
もし、相手と信頼関係が築けているから大丈夫だと思う事があれば、それは専門職の奢りではないかと感じているのです。
日々の積み重ねの中で、作り続けていくものですから、意識の中にはないのではないか。
そして演習の中林クラスの素晴らしさ。
それは皆が真剣に事例を検討し、一切そこでの妥協をしなかったこと
演習とはいえみな本気。かけがえのない仲間達に出逢い、学べた環境にたいへん感謝しております。
