悪いひと | ココロハレルヤ

ココロハレルヤ

日々ふと感じたこと、思ったこと、考えたことを心のままに書いてみたいと思います

小さい頃

よく

父に怒られ


次第に


わたしが何をしても

何を言っても

怒られる


わたしは悪いひと

怒られるひと

という

前提をつくり


わたしが感情を出すたびに

横で

母は共感して(今思えば同化っぽかったな)

泣いたり

かばったり

わたしよりも

激しく感情を出していたので

母のことが気になって

自分の感情を味わうこともなく

なんだか

ぼんやりしていた



次第に

怒らせないように

心配をかけないように

いらないことを言わないように

言葉を抑えて

悲しんだり苦しんだりする姿を見せないように

思いを抑えて 


無難に

無難に


悪いひとを隠すために

美しい教えと

正しいルールを身につけ

生きてきた



親元を離れ


合気道を始めた頃


怒らせる前提

のままのわたしは


「わしの思っとることをあててみい」

という師範との

毎日のやり取りで


師範の心がわかるようになりたいと

素晴らしい人物になろうと

頑張った


頑張れば頑張るほど

無難に過ごすことが

どんどん

強化されていった


常に不安で

常に緊張していた


こんな不安で緊張する日々が続き

わけがわからなくなり

自分を見失い

足りない自分

わからない自分

ダメな自分を

切りつけてきた


そして


現実をあきらめ

夢うつつの中で

生きるようになったんだなぁ


現実逃避というやつです


自分にも

世間にも

心を閉じて

拗ねていた



そんななかでも

旦那さんと出会い

子供に恵まれ


自分たちの合気道をはじめ

何百人ものひとたちと

出会い

稽古してきた 


今思えば

みんなが

わたしの心を救ってくれていた


だけど

わたしは

前提がそのままなので


四苦八苦の日々だった


罪悪感に苛まれ

被害者意識を育て上げ

正義の剣を振りかざし

ひどい自分

わからない自分

ダメな自分

を切りつけてきた


苦しくて苦しくて


本来の自分らしく生きる


ということを

ずっと

求めていたんだ


もうギリギリのところで

心がギリギリにところで


心屋仁之助さんを見つけて


本来の自分らしさとは何か?


という問いが生まれ

そこから

ゆっくり

目が開きはじめた


ひとつずつ

いろんなことを

やめていった


いろんなやってみたいことを

やってみた



そして

どうしても

切りつけてきた

本当のわたしのことは

許すことができなかった




マスターコースで

開いていって

切りつけてきた自分が

浮かび上がってきて

混乱した


そして

わたしは

あと少しのところで

逃げたんだ


傷ついて血だらけの

怨念の塊のようになっているわたしから



マスターコースに行く前に

わたしを知る

わかってあげる

約束していたのに

また

隠そうとしたんだ



隠さないと

奪われてしまう

いう思い込みが


いつの間にか

わたしに嘘をつかせた


隠すために

いつしか

閉じていた



だけど

どこか

あきらめきれなかったんだろうな


心の友と

話してゆくうち

見えてきた

隠してきた

悪いひとのわたし


たくさん

自分を責めて

逃げたことも認めて


怨念の塊

ブラックホールみたいなわたし

泥々のわたしを

わたしは

抱きしめた


悪いひとになってもいい

とっくに

悪いひとやん


どんなに悪いひとになっても

わたしは

もう

わたしのそばにいるよ

って



ようやく

わたしは

どろどろの塊のなかから

臆病者の

傷つきやすくて

何にも知らない

優しいチビすけを

見つけたよ


悲しい

悲しい

悔しい

悔しい

って

ずっと言っていた


一緒になって

言い続けた


泣きながら


 



何も知らないから

経験させるために

無い世界を

体験させたんだ


わざわざ

すべてある世界のなかに

無い世界をつくりあげて


わかることの

喜びを味わいたくて

何もわからないようにしたんだ

わかってもらえないようにしたんだ


知ることで

怖いものも

消えてゆく


ほんとは

みんな

優しいよ




心が

帰って来た


というか

ずっと

そこに居たんだけれど

眠らせてきたようだ



奪われないように


大切な

わたしの心の音を

他のだれかに



目が覚めた





弱々すぎて

すぐに

フラフラ

あっちにいったり

こっちにいったりする


臆病すぎて

すぐに

隠れようとする


わからないけど

みんなについてゆこうと

わかったふりをする


傷つけるより

自分が傷つく方を選んだのに

傷だらけで痛みに耐えられず

のたうち回っていた


そんな

とびきり

優しい

悪いやつ





さぁ

もう

自由にしたらいい


好きなところに

行こうよ


楽しいこと

いっぱいやろう



悪いやつって

なんて自由なんだ










正しさよりも

広がる世界


優しい世界


自由な世界

















世界でひとつの

輝く

光になれ