(誤解を招きそうなところを少し補足)
学校吹奏楽やそこの出身者の方のレッスンをしていると、え、、、と思う事が多々有る。最近は、初心者は伝統で3ヶ月間マウスピースだけと言う事案に出会った。
詳細は判らないが、初心者の理解としては何のメソードに沿わず続けられる事となってた。
個人的には沿っていても、それだけを3ヶ月なんて事は効果的では無いと99%の確率で否定してるのだけど(笑)
こんなに大変な事をやっていて、皆が同じ一並びでやらないと合奏が成り立たないと洗脳されてるような気がしないでも無い。
イメージも何も無く、もちろん呼吸もバランスを作るのはマウスピースだけでは難しく、楽器につけた時には「ビー」となる奏者の出来上がりになる。
もし、そこで音がどうのこうの言われても、自分だったら「なめとんのか?」って言うレベルの事になる。
初心者なんて、最初は15分まで。
それが30分になり、1時間に。
1年位は2時間も練習したら多過ぎるのでは無いだろうか?
それも1日中、マウスピースでって。
経験が有り筋肉の使い方やそれに伴う耐久力がある人と初心者の練習時間は違って当然。初心者、初級者は無理をする事を覚えてしまってはいけない。
これがそのまま事実なら、教える側が勉強をしてないにも程がある。
講師が入っていらしいけど、もし、それを肯定して指導してる、知っていて見逃してるのなら、個人的な見解からは、子供を教えるという、とても難しく大切な仕事をする資格が無いとすら思う。手軽なアルバイト感覚でやっていて手を出す事が、子供の音楽に対する感覚を歪ませて一生の趣味となりうる音楽を大きく誤解させて導いてしまう事に気がつくべきだ。自分が練習してステージに立つより重い仕事なんだって気がつかないのかな?
で、そう言う境遇を経験してきた方の共通点は、吹きながらこちらを凝視してる事が多い。
OKをもらう事、また、NGが出ないか気にして、NGが出るならどうしたら直るのか即効的なアドバイス〜答えというべきか?を期待してしまってる事。期待する様に指導者(大人)がしてしまってる事。
本人が考えないと先に進まないのに。
そこが根本的に変わらないと、本当の意味で自由に楽器を操り音楽を楽しむ事には入っていけない。
今回の事例だけで無くて、よく聞く事から思うのは、合わせる事は、同調し共鳴し、音で会話をし、音に満たされた空間を共有する事で、例えばメーター見ながら一つずつ楽譜の音に高い低いを書き込んで、ずれたらまた新しい矢印を書き込んで、、または、この音はこんな音形で、スタッカートは半分の長さで、、、、その様な事を積み重ねる事では無い。
一人一人が自然に音を響かせて同じ時間を共有、同調して、音が共鳴すれば特別な表現をしなくても自然に素敵なフレーズが生まれて音楽は発展し出す。
音楽はまとまるもので無く、発展するものだと師匠は言った。本当にその通りだと思う。