今日、どうしても書きたいと思った事。 | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

とある所に書いた事と、そこについたコメントに返した内容をブログにも。

最近レッスンの中で唇にマウスピースを当てる前にイメージ、呼吸、筋肉など含む全てのエネルギーが揃っている事の大切さを話す。

足りないとアンブシュアの筋肉も上手く使えないし、マウスピースの当てる場所やプレスの強さも決まらない。

そのポジションを身体全体の感覚、目で見た位置とかで無く導き出せるようにって伝えている。これはその人にとっては一択になると思う。音域、音量、いろんな事に関係無くその人が楽器を吹く前にとるバランスは一択。エネルギーの大小は有るがその「型」はそれぞれの人の中では変わらない。
マウスピースが口に当たる前に決まってる。
息も押し出すので無く自然と内側から外へ流れるのが基本。
自然に外に流れる様に吸い込めないと自然には外へ出ない。
人の身体は空気圧(空気の重さ)に負けない様に外に息を押し返すように出来ている。身体の内側から常に外側に向かって押してる。肺だって同じ。それをうまく利用しない手は無い。吐き出し始めてから力をかけてたらもう遅かったりする。

それを感覚で覚えなさいと話す。脳や身体がそれぞれを別々にで無くて一度に全てを一つの感覚として記憶する様に。パーツの動きをを個別に覚えてもそれがバランスよくタイミング良く連動するのはとても困難である。練習で出来たとしても本番という実践で遜色無く動く事は極めて難しい。
感覚は様々な事に左右されやすく危ういが、研ぎ澄まされた感覚は何よりも精度が高い。その感覚の精度を上げる事が何よりも大切だ。そこを引き出すために、色々なメソードやシステムは有効だけど、実際に実践の中で自然に音楽をするにはそれらの言葉から離れないと自由に演奏は出来ない。
言葉を超えた所に全ての答えは有る。
(生徒さんに、実際のコンサートを目の前で聴いたり、少し離れた会場で聴いて感想として、バッハなどいきなり長い休みの後ハイトーンから吹いてどうして安定して演奏できるのかって訊かれた。答えはいつも通りにして特別に何も考えない。いつも通りの手順と感覚をたとえ緊張していても行うだけ。理屈は考えない。そこに行き着いて初めて、モダンでもバロックナチュラルでも安定した。実践に役立つのはそれしか無いと経験的に感じている。それが出来る感覚を覚えて、それを邪魔する知識や考えは一切排除する事。それが出来ないうちは小さな結果は出た気がするが、トータルとして安定した結果にはつながらない。インナーゲームのメンタルコントロールがとても役に立ったと答えた)

科学的。この言葉の怖い所は科学とはその時点の最新でしか過ぎないという事。それは、科学の発達の歴史を見れば明白な事で、いま常識とされてる事がひっくり返る事すらある。科学とはその時点の科学を疑う事、疑問視する事から発展する事だって多い。
その言葉の表面だけ捉えては駄目だと思う。

全ては音やそれを創るイメージから導き出される事であって方法はそこへ辿り着くための手段でしか過ぎない。

ただ、そこに辿り着くために補助として言葉のマジックを使う事はあります。マジックの使い所を知っていればその場で音を変えたり、出した事の無い音を出す事も難しく無い(極端な吹き方をしている場合は難しい時も有りますが、、、)要はそれらの言葉や理論は全て良い経験を体感してもらう為の物でであってそれが奏法その物では無い。それらのマジックの手順が定着してもまた次に違う問題を生む。結局のところ問題のループに陥る。
出したい音。そこが一番大きなヒントで拠り所。
その出したい音がただのトーンなのか、空気の共鳴、時間、ハーモニー、フレーズ、ニュアンスなどを含んだサウンドなのか?そこに大きなヒントが有るでしょう。

と言うのが僕の考え。今日も3時間かけてゆっくりと自然な状態へと話をしたからつい書きたくなった。
要するにその人にとっての自然な状態で心地よく息や身体が使えて良い音が出せ、コントロール出来、「音楽出来る事」が大事でその他の事はそのためにある事。

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