一つ前のブログに関連して。
プログラムの中で一度やり、アンコールの最後に持って来た。反対されるのを押し切った感じ(笑)それも通りで、楽団や個人の力を考えるとシンプルで綺麗な曲を全てのプログラムを終えた後で演奏するのは難易度が高い。
でも、必ず良い演奏になると信じていて疑わなかった。
そのコンサートで何人か仕事や家庭の環境で抜ける方もいた。色々なそれまでの思いが乗せられる曲ってそんなに多くは無い。
アンコールは練習でやった事の無い遅いテンポで進めた。一つ一つの情景を確かめる様に。
自分の音楽人生の中でも大きく心に刻まれる時間となった。演奏者と客席と僕も皆が共鳴して共有した数分間。忘れっこ無い記憶の中の財産。
自らが演奏する時も、指揮をする時も、指導を行う時も、そこに辿り着いてさらに先に歩みを進めるために。
今日、ある方がブログに尊敬する師の言葉を書いていらっしゃった。
「生きてるついでに音楽しないでね」
その言葉をさらっと仰られたその場に居た。
皆、その瞬間ぐっさりと胸を刺されたと思うが(笑)ぼくは、師とその少し前に話した事を思い出していた。その時の会話からどれだけ師が音楽に身を捧げているのかを改めて感じ居たし、それをする為に人生では足りないと師は仰られた。
80歳になられる、人生全てを音楽に捧げられてる師にそんな事を言われてしまったら、ふらふらしてる50歳なんて未だ未だ足元にも辿り着いてない。
ラッパの師も80歳手前で現役である。
未だ未だ、尖って(笑)決して器用でも特段の才能が有る訳でもないが、ひたすら前に進む。
久しぶり共演した仲間に「ホント ブレ無いね」 と最近言われた(笑)