中学生さん、1年前の状態よりほんの少しづつアンブシュアの大きな不具合が良い方向に修正され始めてる。出来ればこのままアンブシュアに触れないまま良いバランスの範囲まで持って行けないだろうか?これは完全に僕の力量次第。
耳が良い。低音は安定した良い音をしてる。中音の上辺りから極端に唇で音を掴み、プレスして息のスピードを上げる事が身体に染み付いている。それでも、音に対する意識が保てる範囲内では上の音も綺麗になってきたし、唇で音をつかむ動作も軽くなってる。気が強くて弱みを見せたくないタイプかな?(笑)自分がそうだからよく分かる(笑)
でも、端的にやるべき事ポイントを伝えて吹いてみせると一発で意味を理解する。
今は最初のとても難しい山を登ってるところだね。
今日の状態はいつものペースから悪くは無かったのだが、最近調子が良くないと… きっとこれは良い兆候。何かに気が付き始めたかも知れない。
その後は大人の方。
音の感じ方の壁を一つ確実に越えた。
1年ほど前にシラブルとバジングを止めてもらい、ビックバンドで使う楽器を軽い物を提案して息も軽くしてもらってから、ビックバンドで周りから注意を受けなくなったらしい。今日は声を出しながらどう耳を使うかって話をしてから、低音で唇を緩めないで喉で歌うアプローチを説明。舌は下げない。(オーにすると音程が下がり響きが拡散してしまう)楽に吹ける中音域から上も下も大きくバランスを変えない~シラブルはNG、息のスピードも大きくは変わらない。全ては「歌う」という事で決まる。リップスラーは唇の筋肉や舌を鍛える練習で無くて、喉を起点とした音の響き方の変化を見つけて定着させる覚える訓練。
何故かって話でナチュラルを大きなバロックマウスピースで吹いて聴かせて、低音でオーって口の中を広くした時のサウンドと音程を聴かせて、その後同じ様にモダンでも吹き、全く同じだと言う話をした。また、先日のメサイアを聞きに来て下さってたので、表現の上でのシラブルを説明しながらモダンとバロック両方で聴かせて、息のスピードや舌の位置で音域を変えていたら音楽上でのお喋りが自由に出来ない事を説明。意識的にタンギングをどの音域もTAと喋ってもらい全音域を整えて終了。レッスンを終えてからビックバンドにそのまま行くと楽なのだそう。